徹底解説

2016.01.21

スズキ・イグニス

決してスズキ・イグニスは、タツノコプロがデザインしたクルマではない。

仮にフロントの造形がヤッターマンの “仮面” に見えたとしても、いや俺にはゼンダマンに見えるという人がいたとしても、この答えに変わりはない。

そう見えるとしたら、それは単に、われわれの脳みそがタイムボカンシリーズに毒されているだけのことである。

それともこれは、マーケティングの巧妙なトリックなのだろうか。

東京モーターショーで参考出展された5ナンバー・サイズのコンパクト・クロスオーバーが、正式発表を迎えた。スズキの新型車、イグニスの実車に触れて、その “仮面” の正体を探ってきた。

エクステリア

平成生まれの新編集員に「ブタもおだてりゃ木に登る、プォー」の物まねをしてみたところ、分かってもらえなかった。あれ以来、彼の態度がよそよそしい気がする。

ヤッターマン世代なら、スズキ・イグニスのフロントフェイスに勧善懲悪アニメのイメージを重ねて、勇み立つものがあるだろう。それはあたかも、エンスージアストがキドニーグリルを見つけて、シルキー6の唸りを思い浮かべる様に似ている。

とにかくサイズがいい。スズキは、クロスオーバー車の世界的な潮流が、大型車からコンパクト・サイズに移行しているととらえ、イグニスに全長3700 x 全幅1660 x 全高1595mmという小ぶりなボディを与えた。

スズキ・スイフトより150mm短く、35mm細身といえば、そのサイズが分かるだろうか。ヤッターメカのような愛着を感じるのは、スズキお得意の “5ナンバー規格の上限よりずっとコンパクト” というサイズの賜物なのである。最小回転半径もスイフトより小回りが利く4.7mに絞った。

大きなグリルに目力の強いヘッドランプを配したのは、実は、サブロク時代の名車、フロンテ・クーペをモチーフにしたもの。それを強調するのが、スイフトから引き継ぐピラー部のブラックアウト処理だ。

一方、後方から見たシルエットは、大きく張り出したフェンダーがグリーンハウスを受け止めるデザインになっており、クロスオーバーの力強さと、軽自動車にはないフェンダーまわりの曲線美を楽しめる。



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