徹底解説

2016.12.15

超・徹底解説 マツダCX-5

もし、ぶつかってしまったら……


前、横、後ろからの衝撃エネルギーを効率的に吸収/分散してキャビンの変形を抑制する高強度・安全ボディを採用している。マツダは ‘SKYACTIV-BODY’ と呼ぶ。

前面衝突の場合、衝突エネルギーをエンジン・ルームで効率よく吸収/分散するため、上下3段の構成からなる構造を採用している。1180MPa級の超高張力鋼板を新採用したAピラーの付け根の補強用の板材を大きくし、締結点を上方に設定。同時にヒンジ・ピラー内の補強材の形状を最適化して折れを抑制している。キャビン周りを中心に高強度材料を適用することで、軽量化と衝突安全性の両立を図る点にも注目だ。

側面衝突への対策としては、キャビンが変形することを防ぐために、上から順にルーフ/Bピラー/アンダーボディをH型に連続させた環状構造を採用。衝撃を分散させると同時に、ドアが室内に侵入するのを抑えるために、フロント・ドアに2本、リア・ドアに1本のサイド・インパクト・バーを設定している。さらにBピラーやサイド・シルには、モデル・チェンジ前よりも軽く、剛性の高い980MPa級の超高張力鋼板を採用し、重量増を防ぎなから強度を高めた。

またドア・トリムにおいては、乗員が傷つきにくくするために、衝突時の変形によるエッジや突起を抑える工夫がなされている。

最後に後面衝突への対策として、ふたつのハットのつばどうしを上下からくっつけたような断面のリア・フレームとBフレームを締結している。

同様に燃料タンクを保護する構造とフレーム・レイアウトも採用。衝突時の燃料漏れを防ぐ。

ただし、車体構造だけに頼らなかった

上記のように、衝突に対してあらゆる方向への備えをおこなっているが、だからといって構造だけに頼っていない。フロント・シートにはプリテンショナー&ロード・リミッター機構付きのシート・ベルトを装備している。

さらに、追突された際に首を保護するために、ヘッド・レスト内部に発泡ポリプロピレンを追加。シート・バック・フレームの取りつけ工法もモデル・チェンジにあわせて見直し、頭と体の動きのバラツキをおさえた。

自分だけでなく、相手を守る工夫も

たとえば歩行者の頭部がボンネットにぶつかった場合の衝撃をやわらげるために、ボンネットの補強材に穴や切り欠きを設けることで、潰れやすくなった。

またカウル・パネルの断面をS字型とし、バネのような特性を持たせることで、衝突エネルギーを吸収しやすくしている。

さらに子どもの頭部にかかる上方からの荷重や、大人の大腿部にかかる前方からの荷重が、衝突した際のエネルギーを緩和するため、フロント・グリル上部のグリル・ブラケットに衝撃吸収構造を新採用している。


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