まだまだ頑張る現役編集長の奮闘録

2016.08.25

ペブルビーチのオークションが終わって

 
アメリカ、西海岸のモンテレー界隈で毎年8月の中旬に開催される、世界最大のクルマのイベントが終わった。このイベントは、ラグナセカ・レースコースで開催されるヒストリックカー・レース、ペブルビーチ・ゴルフコースの18番を使ったコンクール・デレガンスの2大イベントを軸とし、コンクール・イタリアーナや、全米のフェラーリやポルシェのクラブのイベントやオークションなどが毎年盛大に開催されている。特に、オークションでは、毎年、RMモントレー、ボナムス・クワイルロッジ、グッディング・ペブルビーチの3大オークションが開催され、その結果がその年の後半から来年にかけての、クラシツクカーのマーケットの動向の指標になっているのだ。

 

 
さて、今年の結果は、というと、今年に入っての下落傾向はあまり変わらず、但し、本当に価値のあるヒストリーの良いものは、相変わらずの高値を維持している、というのが、総合的な結果だ。詳しくは、このサイトのオークションの項を見て頂きたいが、ここで注意したいのは、他のオークションでは価格を下げているのに、意外と価格を維持している車両が散見されるということだ。しかし、それらは、必ず、極端なローマイレージ車であったり、ワンオーナーカーだったりとかの納得する理由があるのである。

総体で言えば、やはり、昨年の8月を境に潮目は大きく変わり、相場に釣られて上がっていた車両の中では、酷いものでは半値以下になっている、と言うのが実態であろう。例えば、ポルシェだとナローの911のSモデル以外の価格は見る影も無い。

先回も書いたように、今は1ドル100円近辺まで円が上昇してきた。そうなれば、昨年までとは、随分と異なった印象を感じるはずだ。今は日本人にとって久々の買いどきかもしれない。

ホンダNSXが発表されました

 
今朝、お台場のビッグサイトで、発表会が開催され、漸く新型NSXがお披露目となった。しかし、このNSXの試作車を見たのは2年以上前で、正直なところ、あまり新鮮味は感じられなかった。ホンダファンには申し訳ないが、昨今の激烈なスーパーカー・マーケットの状況で、とても、このクルマに競争力があるとは思えない、というのが第一の感想だ。スーパーカーの世界では何よりも大切と思われるデザイン面では、全体としてまとまりが無く、ボディラインに一貫性がない、というのが明白で、琴線に響く面構成になっていないと思う。パワーユニットも、V6でも良いのだが、それで、2370万円では明らかに競争力に欠ける。しかも、止めとして、日本国内の販売開始は来年の2月だそうだ。更に半年も待たせるのである。一連の流れを見ると、マーケティングの面では最悪の選択ばかりをしているように思えてならない。GT-Rよりも遥かに高価で、日本車では唯一のスーパーカーなのだから、もう少し、何とかならないのかと残念に思う。

 
 

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