1954-2014 FERRARI 60 YEARS IN USA

2014.10.12

text:Keith Bluemel photo:Keith Bluemel、Ferrari S.p.A translation:Hiroshi Yoshida (吉田 弘)

 
60台のフェラーリが奏でるシンフォニーがビバリーヒルズに轟いた。フェラーリのアメリカ上陸60周年を祝福する歓喜の雄叫びだ。ロデオドライブが選ばれたのは、ここカリフォルニアがフェラーリにとってアメリカ最大のマーケットでもあるからだ。

マラネッロからは、ピエロ・フェラーリ副会長と次期会長のセルジオ・マルキオンネ氏が、CEOのアメデオ・フェリーザ氏と共に参加した。特設ステージでは、アメリカ限定で10台が生産されるフェラーリF60アメリカのお披露目が行われた。アンベールされると、VIPチケットを持つオーナーや関係者たちが、間近に見ようと集まり大混雑となった。

続いてフェラーリで活躍した4人のレーシング・ドライバーが登場。その4人とはボブ・ボンデュラントとダン・ガーニー、’90年代に333SPで活躍したディディエ・ゼイス、そして元F1ドライバーのステファン・ヨハンソンで、質問に答えていた。

会場には60周年を記念し、60台のフェラーリが展示された。ハリウッドに近いことから、私立探偵マグナムの308GTSi、アル・パチーノ主演のセント・オブ・ウーマン/夢の香りのモンディアル・カブリオレ、マイアミ・バイスのテスタロッサなど、TVドラマやシネマお馴染みのフェラーリも展示された。

かつてスティーブ・マックイーンが所有していた275GTB/4や、今年のペブルビーチでベスト・オブ・ショーに選ばれた、映画監督のロベルト・ロッセリーニが所有していた375MMスカリエッティ・クーペも登場した。

コンペティション・フェラーリでは、現存する唯一のオリジナルの330P3をはじめ、ル・マンやミッレ・ミリアなどでの輝かしいヒストリーを持つモデルが展示され、来場者の注目を集めていた。

  • フェラーリのアメリカ上陸60周年を記念する限定モデルであるF60アメリカのお披露目が行われた。

  • ピエロ・フェラーリ副会長とセルジオ・マルキオンネ氏がCEOのアメデオ・フェラーザ氏と共に参加した。

  • ビバリーヒルズのロデオドライブが会場とされ、歴史を築いてきた60台のフェラーリが展示された。

  • カレラ・パナメリカーナ・メヒコで活躍した212インテル・ビニャーレは当時のままのマーキングで登場。

  • コンペティションGTはカリフォルニア・スパイダーから250GT TdF、250GT SWB、250GTOを展示。

  • フェラーリのスポーツ・プロトタイプを代表する330P4と、GTクラスの王者である 250GTO/64。

  • 世界選手権のGTクラスで大活躍した250GT SWB SEFACも精悍な姿を披露した。

  • スクーデリア・フィリピネッティからエントリーされ、幅広い活躍を見せた275GTB/Cも展示された。

  • 512Mの中でアメリカになじみ深いのが、スノコ・カラーをまとうペンスキー・ティームカーだ。

  • ‘90年代にIMSAシリーズでチャンピオンを勝ち取ったモモ・カラーの333SPが久しぶりに姿を見せた。

  • 現代のドライビング・プレジャー・マシンのFXX EVOは、後継モデルの599XXと並べて展示された。

  • 珠玉のヒストリック・ラグジャリー・モデルも数多く参加。こちらは375アメリカ・クーペ・スペチアーレ。

  • スティーブ・マックイーンが新車で購入した275GTB/4は、当時の姿をそのままにレストアされたもの。

  • スペチアーレのコーナーには最新のラ・フェラーリから288GTOまでの歴代のモデルが展示された。

  • ロデオドライブに設けられた60周年記念会場の入り口には現行モデルが展示され、来場者を出迎えた。

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