Ferrari Power Experience by ニコル・コンペティツィオーネ

2015.03.14

text & photo:Kazuhide Ueno (上野和秀)

 
卓越したパフォーマンスを備えるフェラーリを安全に楽しむならば、一定レベル以上のテクニックが必要となる。しかし、そのテクニックは自己流で学ぶのは危険で、プロによる物理的な理論の指導も含まれるドライビング・スクールを受講するのが一番簡単で確実だ。

横浜みなとみらいエリアにショールームを構えるフェラーリ正規ディーラーのニコル・コンペティツィオーネは、より充実したフェラーリ・ライフを提供すべくドライビング・スクール、Ferrari Power Experience 2015を3月14日に開催した。

このドライビング・スクールは、大磯ロングビーチ第一駐車場内に設けた特設コースを舞台に行われるもので、日本のメジャーレースに加えアメリカのCARTシリーズでも活躍したベテラン・レーシング・ドライバーの黒澤琢弥氏と、若手レーシング・ドライバーの久保凜太郎氏がインストラクターを務めた。また、充実した講習にするため、参加人数を限定して行われているのが特徴だ。

走行前に正しいドライビング・ポジションの必然性と決め方に始まり、限りあるタイヤのグリップの使い方を、ブレーキングやコーナリング時の荷重移動の理論も含めて分かりやすく説明。その理論を頭に入れたところで実際の走行に入る。

まず単純なオーバールのコースを使って、ブレーキング時の荷重移動によるクルマの挙動を学んで行く。この荷重移動のテクニックは、街乗りでスムースに走らせることに始まりサーキット走行まであらゆるシーンで活用できる基本といえ、安全に走らせるためにも欠かすことのできない技だ。走行時間はたっぷりと取られているため、受講生たちは納得の行くまで走り込むことができた。

セカンド・ステージではパイロン・スラロームとタイトベンドを組み合わせたコースに変更され、より高度なテクニックを学んだ。最初はぎこちない走りを見せていた受講生もたっぷりとトライし、ステージが終わる頃には見違えるほどスムースに速く走れるようになっていた。

走行が終えたところでインストラクターから総評が発表され、「さすがフェラーリのオーナーだけに会得が早い」とのコメントいただき、最後に参加者全員で記念撮影を行った後に解散となった。

ニコル・コンペティツィオーネでは定期的にドライビング・スクールを開校しており、次回は5月21日に「Nicole Circuit Academy 2015」が富士スピードウェイで開催される。こちらはレーシング・ドライバーの荒 聖治氏と菰田 潔をインストラクターに招き、フェラーリのパフォーマンスを最大限引き出すための実践的なトレーニングをジムカーナ場で学び、その後レーシング・コース(本コース)での占有走行が予定されている。お問い合わせ・申込は下記まで。

ニコル・コンペティツィオーネ・フェラーリ 横浜 ショールーム
〒220-8172 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1
TEL:045-680-4465
営業時間:10:00〜19:00
定休日 :月曜日(祝日の場合は営業)
ホームページ:http://www.nicole-competizione.co.jp/

  • 黒澤講師から正しいドライビング・ポジションの極意が伝授された。

  • 久保講師はクルマの荷重移動とグリップの理論を分かりやすく解説

  • 走行に先立ちメカニックが、参加者のフェラーリの点検を行った。

  • オーバル・コースでブレーキングからコーナリングへの荷重移動を体験。

  • インストラクターは無線で走行中の参加者にアドバイスを行った。

  • 走り込むにつれ次第にペースが上がるが、安定した走りに変わる。

  • セカンド・ステージの前にスラロームの走り方を黒澤講師からレクチャー。

  • セカンド・ステージの走行に先立ち講師が先導して、コースの確認を行った。

  • スタートしてすぐにパイロン・スラロームが用意されている。

  • パワーオン・オフの荷重移動とステアリング操作を確認しながら走行。

  • 理論を意識しながら確実に操作するのが上達への早道だ。

  • 受講生は走り込むにつれフェラーリ本来のペースに変わっていた。

  • 速く走るだけでなく、クルマを自分のコントロール下に入れるのが、安全なドライブへの極意。

  • 黒澤講師が受講生を横に乗せて走る同乗ドライブで、プロのテクニックとフェラーリの本領を体感した。

  • 最後に参加者一同で記念撮影。参加者はこの日の体験から、跳ね馬との距離をより縮めたに違いない。

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