フェラーリ・レーシング・デイズ 鈴鹿2016

2016.03.05-06

text:Kazuhide Ueno (上野和秀) photo:Kazuhide Ueno (上野和秀)、Ferrari Japan

 

日本最大のフェラーリ公式イベントが今年も開催

世界各国で開かれているフェラーリ本社が開催する公式イベントがフェラーリ・レーシング・デイズだ。2016年のキックオフ・イベントとして3月5〜6日に鈴鹿サーキットで開幕された。昨年までは富士スピードウェイだったが、今年は再び舞台を鈴鹿に戻された。

今回のフェラーリ・レーシング・デイズ 鈴鹿では、アジア・パシフィック・シリーズのフェラーリ・チャレンジが2レース行われると共に、F1クリエンティ、XXプログラムが行われる。このほかフェラーリ・オーナーのためにスポーツ走行とエキサイト・ドライブといったサーキット・アクティビティが用意され、今回の鈴鹿では約700名のオーナーが参加し、延べ2日間で15,000人の来場者を数えた。

中でも最も注目を集めたのがXXプログラムだ。今回のXXプログラムには、日本初お披露目となるFXX Kが登場し、大いに注目を集めた。FXX Kの詳細については2ページをご覧いただきたい。

ピットでは現行モデルの展示とテーラーメイド・プログラムの紹介や、クラシック・フェラーリを展示するフェラーリ・クラシケのブースが設けたれた。フェラーリ・クラシケのブースの模様については3ページをご覧いただきたい。このほかのピットではフェラーリ・オフィシャル・グッズの販売や、タミヤ模型のブースではラジコンのフェラーリのテストドライブを試すことができた。

一方ピット裏にはF40からラ フェラーリまでのスーパーカー専用のパーキング・エリアが設けられた。希少なモデルが勢揃いするだけに、終日ギャラリーが途絶えることは無く、非日常的な光景をカメラに収めていた。

フェラーリ・レーシング・デイズで最も華やかなプログラムといえるのがF1クリエンティだ。現在フェラーリ社では現役を退いたF1マシンを、ドライビング・スキルを持つ特別な顧客に販売する。それもただ単に車輌を販売するだけではなく、サーキットでのサポートやメンテナンスまで総合的に行われるもの。

F1クリエンティを統括するコルセ・クリエンティによれば、現在1995年から2013年までのマシンを擁し、60台が管理されている。新しいマシンが2013年となるのは、FIAの定めでシーズン終了後2年間は外部に出せない規約があるためだ。また旧いマシンは1970年以降であれば対応できるという。これらのF1マシンのメンテナンスを行うメカニックは、最新型だった当時に手掛けていた強者だけに、完璧な作業が行えるのである。

今回は2001年シーズン用のF2001と、2003年を闘ったF2003-GAが走行を行った。また、2010年シーズンにフェリペ・マッサが乗り活躍したF10も姿を見せたが、トラブルで走れなかったのは残念だった。

コースインすると、現在のF1マシンに無いカン高いフェラーリV10サウンドを鈴鹿サーキットに響き渡らせ、詰めかけたファンを感激させた。走行中はサーキットの各コーナーの観客席でカメラを向ける方が多く、普段は見られないフェラーリF1の走る姿とサウンドを楽しんでいた。

またフェラーリ・シャパンはこのイベントの中で、2016年が日本でフェラーリが販売されて50周年という節目の年であることを発表し、50周年を記念するロゴを披露した。また、今年の「フェラーリ・インターナショナル・カヴァルケード」が、京都を舞台に開催されるという発表が行われた。

フェラーリ・ジャパン代表取締役社長のリノ・デパリオ氏は、「フェラーリ・レーシングの歴史と深く繋がりがある鈴鹿サーキットで、この特別な年をキックオフできたことを心より嬉しく思います。たくさんのオーナー、そしてファンの皆さまにご来場頂き、日本のお客さまがフェラーリ・ブランドの真価を楽しんで頂いている証だと思います。この記念すべき年に、フェラーリの素晴らしい世界観を、オーナー、そしてファンの皆さまにさらに感じて頂けるような機会をつくっていきたいと思います」と語ってくれた。

  • 2015年からXXプログラム用のニューモデルとして送り出されたFXX Kが、今回日本初登場となった。

  • フェラーリ・チャレンジ・アジア・パシフィック・シリーズの開幕戦と第2戦が行われた。

  • 個人オーナーが所有するF1マシンの走行プログラムのF1クリエンティではV10サウンドを披露した。

  • クラシック・モデルをサポートするフェラーリ・クラシケのブースには、珠玉のモデルが展示された。

  • F40からラ フェラーリまでのスペシャル・モデルのために、スーパーカー・パーキングが設けられた。

  • 鈴鹿サーキットのパドックは、700人のオーナーが所有する新旧フェラーリで埋め尽くされた。

  • 走りを楽しむオーナーのために、スポーツ走行やエキサイト・ドライブのプログラムが用意された。

  • コースインを待つフェラーリたち。今回はどちらかというと新しめのモデルが多かった。

  • フェラーリ・オーナーズ・クラブ・ジャパン(FOCJ)によるパレードランが行われた。

  • 恒例となった最新モデルに同乗ドライブができるホットラップは、両日とも人気を集めていた。

  • 各地のディーラーから鈴鹿を目指す”ROAD to SUZUKA”が、今年も行われている。

  • 今回のセーフティカーには、ウブロのマーキングが施された458スパイダーが使用された。

  • センターハウスにはフェラーリ・チャレンジの歴史を解説するコーナーが設けられ348チャレンジを展示。

  • ピットに設けられたショールームには、488系とカリフォルニアT、F12などの現行モデルが一堂に並べられた。

  • テーラーメイド・プログラムをパーツと共に説明するブースは分かり易いディスプレイだった。

  • オーナーズ・ラウンジでは、フェラーリ・ジェヌインの存在をパーツを展示してアピールしていた。

  • フェラーリ公認のリストウィッチ・メーカーのウブロは、ラウンジにブースを出展し人気を集めていた。

  • フェラーリF1やFXX Kが走るだけに一般の来場者も数多く詰めかけタ。2日間で15,000人を数えたという。

  • ピット内にはフェラーリ・オフィシャル・グッズを販売するショップが設けられ、人気を集めていた。

  • タミヤ模型はプラキットやミニカーと共に、ラジコンのフェラーリを持ち込んで体験ドライブを行っていた。

  • パドック見てゆくと’80年代のモデルは少数で、F355系ですら僅かで458系が最多だった。

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