イベント・レポート

2016.12.01-04

Ferrari Finali Mondiali Daytona 2016

text:Kazuhide Ueno (上野和秀) photo:Ferrari S.p.A

 
フェラーリの1年を締め括る恒例のイベントとなったフィナーリ・モンディアーリ(ワールド・ファイナル)が、初めてアメリカで開催された。基本的にF1最終戦の翌週末に開催され、最初の15年はイタリアで行われていたが、F1のレース数増大により最終戦の翌週では冬になってしまうため、バルセロナやドバイで行われるようになってきた。そんななかで2016年のフィナーリ・モンディアーリは、フェラーリにとって記念すべき場所であるアメリカのデイトナ・スピードウェイが舞台に選ばれた。

例年どおり各エリアで開催されているフェラーリ・チャレンジ・シリーズの最終戦が行われると共に、世界一のドライバーを決めるチャレンジ・フィナーリが行われることに変わりがはない。このほか個人所有のフェラーリF1マシンによるF1クリエンティ、599XX、FXX-KによるXXプログラムが用意された。またフェラーリ・ノースアメリカ主催のスポーツ走行とパレードには800台が参加して行われた。今回はデイトナ・スピードウェイでの開催ということもあり、’90年代のデイトナ24時間で大活躍した333SPのリユニオンが行われ、世界中から7台が馳せ参じた。

24時間レースが行われるデイトナ・スピードウェイだけに照明設備が整っていることから夜遅くまでプログラムが組まれた。金曜日は22時30分まで走行枠が用意され、チャレンジのトロフェオ・ピレリとコッパ・シェルの第2レースが夜間に行われた。この時ばかりはチャレンジ・マシンとはいえ、デイトナ24時間を思わせる光景が広がった。またロードコースでは珍しいバンクが備わるだけに、チャレンジ・ドライバーはもとよりF1クリエンティやXXプログラムのドライバーも31度バンク部分の走行を楽しんでいた。

ワールド・ファイナルのトロフェオ・ピレリ・クラスは、C.カウフマンが制し、コッパ・シェル・クラスはT.ロエフラッドが優勝した。日本からの参加は瀬戸選手ひとりだけだったが、コッパ・シェル・クラスの第1レースは5位に留まったが、第2レースでは優勝を遂げ、2016年のアジア・パシフィック・シリーズ年間2位の座を確定した。またファイナル・レースではアジア・パシフィックの2位を勝ち取った。

各カテゴリーのドライバーとゲストが招かれるフィナーリ・モンディアーリ恒例のガラパーティだが、今回はデイトナにほど近いケネディ宇宙センターのビジターコンプレックスで開かれた。ここにはスペースシャトルとして活躍したアトランティスが展示されており、その下でガラパーティが盛大に行われた。

あわせて500台目となるラ フェラーリのオークションも行われた。フェラーリのポリシーに反する500台目だが、実はイタリア中部地震の復興支援を行うチャリティ・オークションのために特別に追加生産して寄贈されたもの。オークションはRMサザビースが担当し、世界的な人気で買えなかったフェラリスティが多かったこともあり、最終的にラ フェラーリの新記録となる700万ドル/7億9500万円で落札された。

ガラパーティの場において6代目となる新たなチャレンジ・マシンとなる488チャレンジが初披露された。エラーリ・チャレンジがスタートしてから25年目となる2017年シリーズから実戦に投入される。詳細についてはこちらをご覧いただきたい。

フィナーリ・モンディアーリの華といえるのが日曜日のフェラーリ・ショーだ。人気のF1マシンのデモランにはキミ・ライコネンとセバスチャン・ヴェッテルがF60のステアリングを握り、ピットインも含む本番さながらの模擬レースを行うと、観客から拍手と歓声が上がった。ライコネンとヴェッテルはF1マシンで初めてバンクのコースを走行し、歓喜の声を上げていたそうだ。

このほかWECを闘うAFコルセの488GTEのデモランも行われ、最後は1967年のデイトナ24時間で330 P4が編隊を組んで1-2-3ゴールした「デイトナ・フィニッシュ」を再現した。

またインフィールドではフェラーリ・クラシケ主催のコンクールが行われた。クラシック・フェラーリが数多く棲むアメリカだけに、全土から貴重なモデルが73台も集まった。ここで最も注目を集めたのは特別展示されたデイトナゆかりの330 P4スパイダーで、終日カメラを向ける人並みが切れることはなかった。

コンクールでは、モストエレガント賞には1957年型250GTピニンファリーナ・カブリオレ・シリーズ1が、ベスト・オブ・ショー・プレパレーション賞は1972年型365GTB/4デイトナ、ベスト・オブ・ショー・ロード・フェラーリ賞には1961年型400スーパーアメリカ・ピニンファリーナ・カブリオレ、ベスト・コンクール・プレパレード賞1961年型400スーパーアメリカ・アエロディナミコに贈られた。コンクールのオーバーオールのベスト・オブ・ショーとなるエンツォ・フェラーリ・アワードには、ブライアン/キンバリー・ロスが長期に渡って所有する166MMの頭上に輝いた。

  • インフィールドにはクラシケのブースが設けられ、コンクールも開催された。

  • レースの合間にはパレードランも行われ、のべ800台が参加した。

  • 最大傾斜角31度のバンクに立つとこのとおり。ここでも記念撮影を。

  • 各エリアのチャレンジ第1レースはディタイムに開かれた。

  • チャレンジの第2レースは、デイトナらしくナイトセッションで行われた。

  • 表彰台ではライコネンとヴェッテル、アリヴァベーネが勝利を祝福した。

  • インフィールドにはフェラーリ・クラシケのブースが設けられた。

  • ガラパーティはケネディ宇宙センターのビジターコンプレックスで開かれた。

  • 6代目チャレンジ用マシンとなる488チャレンジがパーティで披露された。

  • カスタマーズ・パレードでは、マルキオンネ会長がスタートを見守った。

  • XXプログラムの夜間走行では、ローターが赤熱するシーンが見られた。

  • 数多くのFXX-Kと599XXがデイトナ・スピードウェイを駆け抜けた。

  • F1クリエンティで12気筒サウンドを響かせた1994年型412T1B。

  • F2008を追う333SP。333SPは以前からF1との同時走行が認められる。

  • アフターファイアーの光芒は往年のデイトナ24時間を思い起こさせる。

  • 日曜日のフェラーリ・ショーには現役F1ドライバーの両名がドライブ。

  • スクーデリアとAFコルセ・ドライバーによるサイン会も行われた。

  • ‘70年代の312PBに乗り込んで楽しそうなライコネンとヴェッテル。

  • F1デモランにはF1の規定から2016年カラーにされたF60が使用された。

  • デモランの最後はピット前で2台揃ってドーナツターンを披露した。

  • WECのGTメイクス・チャンピオンを獲得した488GTEが凱旋走行。

  • かつてデイトナで活躍した333SPのリユニオンには7台が参加した。

  • F1ピロータとフェラーリ首脳陣が揃ってのフォトセッションが行われた。

  • こちらはWECのGTクラスを闘うドライバーが勢揃い。

  • インフィールドではクラシケが展示した330 P4スパイダーが人気の的。

  • オーバーオールのベスト・オブ・ショー大賞は166MMの頭上に輝いた。

  • モストエレガント賞は250GTピニンファリーナ・カブリオレSr.1が獲得。


初試乗

記事一覧

モーターショー

記事一覧

特別企画

記事一覧

クラブインデックス

記事一覧

長期使用報告

記事一覧

イベント・カレンダー

記事一覧

ギャラリー

記事一覧

新刊&バックナンバー

記事一覧