日産キャシュカイ360 1.6dCi

公開 : 2013.04.12 17:56  更新 : 2017.05.29 19:27

■どんなクルマ?

この日産キャシュカイ360は、今までのNテック+に変わるグレードで、トップ・スペックのテクナとミッド・スペックのアシェンタの間に位置づけられるモデルだ。Nテック+は、2012年モデルのキャシュカイの英国の販売の60%を閉めたモデルであるが、この360はそれと同じ値段でより高い仕様を提供するのだから、日産はそのセールスが今まで以上になると予想している。

この360はNテック+に対して、18インチ・アロイホイール、リア・プラバシー・ガラス、パノラミック・ガラス・サンルーフが追加されている。更に、一部に本革のトリムを使い、グロス・ブラックのギア・レバーまわりとドア・ハンドル、そして本革製のアームレストが追加されている。更に、グロス・ブラックのルーフレールとドアミラー、360のバッジも装備された。また、日産コネクト・マルチメディア・システムのバージョンもアップグレードされている。

■どんな感じ?

既にお馴染みのメカニカル・パッケージには変更がない。弾力性のある乗り心地と、程よい重さを持つステアリングは、キャシュカイを快適にドライブさせてくれるものだ。また、マイルドなボディ・ロールは、タイトなコーナリングでも変わることはない。

360のトリムは、すべてのエンジンとトランスミッションで選択でき、5シーターのキャシュカイのほか、7シーターのキャシュカイ+2でもオーダーすることができる。

われわれがテストしたのは1.6ℓのターボ・ディーゼルだ。実に滑らかなエンジンで、2WDモデルあるが、その静かさは特筆すべきで、燃費も良い。

アップデートされたトリムは、上質のタッチをもたらしてくれ、プラスされた装備も非常に有効だ。この360にはNテック+のように、360度のパーキング・アシスト・システムが付けられている。これは、ヘリコプター・ビューをもたらしてくれるものだ。

但し、キャビン・スペースについては、キャシュカイは得意分野ではない。ライバル、例えばキアのスポルテージは564/1353ℓ、スコダ・イエティは416/1760ℓのブート・スペースを持つのに対し、キャシュカイのそれは410/860ℓなのだ。

■「買い」か?

2007年にデビューした時、キャシュカイはまたたく間にクロスオーバー・モデルの先頭となった。それ以降、強力なライバルが現れたが、今もなお、快適で洗練されたパフォーマーであり続けている。

次世代のキャシュカイがデビューするまで、日産は現在好調な売上をキープしなければならないだろう。

(マット・バート)

日産キャシュカイ360 1.6dCi

価格 23,145ポンド(354万円)
最高速度 190km/h
0-100km/h加速 10.3秒
燃費 22.2km/ℓ
CO2排出量 119g/km
乾燥重量 1498kg
エンジン 直列4気筒1598ccターボ・ディーゼル
最高出力 128bhp/4000rpm
最大トルク 32.6kg-m/1750rpm
ギアボックス 6速マニュアル

おすすめ記事

 
最新試乗記

試乗記の人気画像