インフィニティQ50 2.0t スポーツ

公開 : 2014.09.14 23:50  更新 : 2021.06.24 12:34

■どんなクルマ?

新しくなったインフィニティQ50の2.0ℓガソリン・エンジン版を見ていくことにしよう。

テスト車両の最高出力は211ps、組み合わされるトランスミッションはATのみ、車両価格は£34,125(596万円)となる。また英国では480万円台後半から2.2ℓディーゼルが、690万円台後半からパフォーマンス・ハイブリッドが購入可能。ドイツのライバル勢を明確に見据えていることは価格からもわかる。

ベース・グレードに位置するモデルは用意されておらず、最も安価なグレードであるプレミアムが£31,775(555万円)からとなり、その上にテスト車両の2.0tが控える。

周りを見渡せば、245psを発揮するBMW 328i MスポーツのATより£195(3万4千円)高価といったところ。184psのメルセデス・ベンツC200 AMGラインの7速ATと比べると£2,280(40万円)安価な設定となる。

ボディサイズはBMW 3シリーズやメルセデスのCクラスとほぼ同じではあるが、既にデビューから長い年月が経った日産 ’FM’ プラットフォームを含む乾燥重量は5シリーズやEクラスのテリトリーに及ぶ。

したがって227kgものハンデを背負うことにより、最高出力こそC200に勝るのだけれど、0-100km/hタイムは7秒を超える。経済性こそ328iと同等ではあるものの、BMWは5.8秒で0-100km/hを駆け抜けることを考えれば、乗る前から一抹の不安を禁じ得ない。

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