レクサスRC-F

公開 : 2014.11.20 23:30  更新 : 2017.05.29 19:24

■どんなクルマ?

2013年秋に開催された、東京モーターショーで初披露されたレクサスのスポーツクーペ。通常モデルのRCと、レクサスのスポーツモデルである「F」の名を関したRC Fが存在する。

モータースポーツへの参加も積極的にアナウンスされており、すでに今シーズンより日本国内のSUPER GT・GT500クラスに参戦している。そして国際規格であるFIA GT3マシンも同時に製作・発表されており、2015年シーズンには世界のレースシーンでその姿が見られることだろう。

レクサスにおいてSC430、ISコンバーチブル、LFAに続く4台目となる2ドア・モデルだが、SC430やISコンバーチブルはラグジュアリーなオープンモデルでありLFAは期間限定生産の超高額車両であるため、実質的にはレクサス初のスポーツクーペといっていいだろう。

いまや日本国内市場において500万円オーバー級のクーペが大ヒットとなることは想像し難いが、もちろんRC/RC Fの主戦場もグローバル市場。北米やヨーロッパなど世界各地で販売が予定されている。仮想敵はもちろん、BMWの4シリーズおよびM4だ。

日本国内で販売されるラインナップは、RCが3.5ℓV型6気筒を搭載するRC350と、2.5ℓ直列4気筒+ハイブリッドのRC300hという2モデル。それぞれにベースグレード、スポーツ色を強めたF SPORT、ラグジュアリー志向のバージョンLという3グレードが用意される。

そしてレクサスのスポーツモデルを象徴する、Fの車名を関したRC Fは5リッターV型8気筒を搭載し、専用の脚まわりやエアロパッケージを備える。エンジンフードやルーフをカーボン製とした「カーボン・エクステリア・パッケージ」は、RC Fだけに用意される特別装備だ。

■どんな感じ?

RCのスタイリング・テーマは、「アバンギャルド・クーペ」。スポーツクーペのお手本ともいっていいロングノーズを持ち、全体的に絞り込まれたフォルムが特徴的だ。下部後端が跳ね上げられたリアクオーターウインドウのデザインも、車両全体に躍動感を与えている。

そしてハイパフォーマンス版のRC Fでは、RCのスタイリングイメージをさらに強調。スピンドルグリルの外周に備えられたモールやメッシュタイプのフロントグリルが専用となるほか、前後のフェンダーは大きく張り出され迫力を増す。5リッターV8を搭載するためエンジンフードは大きく盛り上がり、上面にはエンジンルームの熱気を排出するダクトも設けられている。

海外仕様のRC Fについては、こちらでも紹介しているが、日本国内ではどのような印象なのか。試乗と撮影を含めて1時間(実質50分)×2回というタイトなスケジュールであったが、RC Fの驚くべきパフォーマンスと存在感を感じることができた。

RC Fのボディサイズは全長4705×全幅1850×全高1390mm。ベースモデルであるRCの全長4695×全幅1840×全高1390mmと比べて10mm長く、10mm幅広い。その違いはエアロパーツ形状によるもので、ホイールベースはRC/RC Fともに2730mmとなる。

RC/RC Fともに、エンジンスタート/ストップはメーターパネル左上に配されたスイッチで行うが、RC Fは運転席に座った瞬間からスーパースポーツらしさを強く感じさせる演出に満ちている。専用のスポーツシートに加え、メーターパネルは中央に大型の回転計、右に速度計が装着されるスポーティなもの。

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