アウディA4アバント2.0 TFSI

公開 : 2015.07.24 23:40  更新 : 2017.05.29 18:14

初回のディーゼルに引きつづき、ガソリン・モデルを試す。ディーゼルが人気を博すなか、‘わざわざ’ ガソリンを選ぶ価値はあるのだろうか?

■どんなクルマ?

まだパブリック・デビューさえも果たされていない、最新式のアウディA4のガソリン版を、先日のディーゼルにつづき試す。

この5世代目のアウディA4のパブリック・デビューは今年9月のフランクフルト・モーターショーを予定。英国内での販売は今年の11月の見込みである。

パッと見たところ2008年から販売されている先代とは大きな違いがなさそうに感じるが、最新バージョンのMLBプラットフォームを筆頭に、多くの部分が専用設計となっている。

2.0ℓ 4気筒ガソリン・エンジンも大きく改善された点の一つであり、今回はA4 2.0 TFSIウルトラと名付けられたガソリン・タイプのプリ・プロダクション版を試す。

全長は4726mm、全幅は1842mm、全高は1427mm。25mm長く、16mm幅広になっており、全高は先代とぴたりと一致する。

現行のメルセデス・ベンツCクラスと比較すると、全長は41mm長く、全幅は32mm大きい。全高は13mm低い。ホイールベースは12mm長い2820mmとなる。

ディメンションが大きくなっているにもかかわらず車重は先代よりも最大で120kg軽い。熱間成形の高強度鋼をボディ・ストラクチャーに使用し、ルーフを含むボディ・パネルの多くにアルミニウムを用いた結果である。

インテリアはよりモダンな印象に。3世代目のTTや、Q7の内装デザインに使用される言語と共通する部分が多い。スペースは前席頭上が24mm、肩部周辺が11mm拡大されており、ホイールベースの拡大に合わせて、後席のレッグルームも23mm大きくなっている。

荷室容量は先代+15ℓの505ℓ、40:20:40の方式で分割できる後席を倒せば1510ℓへと拡大される。ちなみに3シリーズ・ツーリングの荷室は495ℓ、メルセデス・ベンツCクラスの荷室容量は490ℓ。参考までに。

フロント・ガラス上にステレオ・カメラを設置し、前方の危険を察知するとアラートで知らせてくれたり40km/h以下であれば制動を行ってくれるプリ・センス・シティ・システムは標準搭載となる。

■どんな感じ?

まずはじめに気づくのは、四隅が見わたせ、ペダル配置とも相性がいいドライビング・ポジションである(少なくとも左ハンドル仕様は)。

シート形状も心地よく、サポートも先代より豊富になっている。室内が広くなった点も、それほど大きくないにせよ十分に知覚できる。

液晶のインストゥルメント・ディスプレイは、これまで試乗したアウディ同様、とてもクリアに表示してくれる。ダッシュボードもプレーンかつ高級感に満ちあふれている。

新たに設定された8.3インチ・ヘッドアップ・ディスプレイも試した。こちらには、携帯電話を置くだけで充電可能な装置や、センサー感応式のトランク開閉装置、バング・アンド・オルフセンのサウンド・システム、タブレット・ベースの後席ようエンターテインメント・システム、LTEインターネット接続を組み合わせる最新式のMMI(マルチ・メディア・インターフェイス)が組み合わされる。

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