DB9の13年間にわたる歴史を締めくくるために作られたのがDB9 GT。英国からル・マンに向けて走らせ、最後にして最高のDB9かどうかを吟味する。

■どんなクルマ?

このDB9 GTを、DB9シリーズの最終モデルと表現するには少しばかり簡単すぎるかもしれないが、2003年に現在のゲイドン工場に移されて以来つづいたV12フラッグシップの最終型となることは間違いない。

ここ近年のアストン・マーティンといえば2020年に向けてモデル・レンジを広げていくことに一生懸命だ。

そんななかでもデビューから13年がたったにもかかわらず魅力的なプロポーションとパッケージングを維持しつづけていつことは驚くべき事実だといえよう。

DB9が築きあげたアストンの歴史の黄金時代を締めくくるモデル。それが今回テストするDB9 GTなのである。