カーレビュー

2017.01.08

‘おいしいグレード’ 決定戦 ーー マクラーレン570GT & ゴルフGTIクラブスポーツS & メルセデスE350dエステート

世の中には、優れたクルマが存在する。優れたクルマのなかには、‘おいしいグレード’ がある。そんなクルマの発掘。これが、今回の旅のゴールである。

2016年式として新たに登場したモデルから、話題性のあるものをいくつか挙げてみよう。

・右ハンドルを設定したフォード・マスタング
・ベース車のエンジンもターボ化されたポルシェ911
・電撃的な加速をもたらすハイブリッド・システムを搭載したホンダNSX
・実にすばらしい出来栄えのアストン マーティンDB11

1年を振り返り、個人的に気に入ったクルマの名前を並べるのは簡単だが、これら麗しき新型車たちが生まれた2016年を祝福するもっといい方法はないだろうか。

社内と車中で頭を悩ます日々。そんな因果な、世界最古の自動車メディアの編集者を哀れんだか、神が啓示を下さった。

「三賢人を連れ、ナザレスとベツレヘムを訪れよ」と。

われわれは聖書、ではなく英国の地図を開くと、ウェールズにその名を持つ村を見つけた。

あとは、各テスターのイチオシ、計3台を借り出すべく各メーカーに電話をして、2日間のテスト日程を組むだけだ。

‘おいしいグレード’ その1、VWゴルフGTIクラブスポーツS

この1年、ロードテストの俎上に載せたクルマは他にも多くあった。フェラーリ488GTBやポルシェ911R、テスラやケーターハムの史上最強モデル、ベントレーがついに送り出したSUVなど強烈な個性を持つものも少なくない。

しかし、敢えてそれらから目を背け、霧深いスノードン山に並べたのは、それぞれ仕様にこだわった3台だ。

・リア・シートを取り払ったVWゴルフGTI
・よりマイルドなバージョンのマクラーレン570GT
・売れ筋からもっとも遠いであろうメルセデスEクラス・エステート である。

最善の選択か、と問われれば正直に言って自信はないが、その埋め合わせになるだけのことは精一杯するつもりだ。

それにしても、この冬最初の嵐はひどいものだった。道端に立つカメラマンを豪雨が叩いていた。だからこそ(とでも言おうか……)3台のセレクトは幸いだった。

特に、3台中唯一のFF車をドライブしている時は、荒天も気にならない。ましてやVWだ。こんな状況下で、ランドローバーに代わりうる信頼性でドライバーを包んでくれるクルマを造るメーカーはそうそうない。


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