マクラーレン・ホンダ、遂に始動

公開 : 2014.11.26 22:40  更新 : 2017.06.01 02:11

来シーズンからエンジン・サプライヤーとしてF1に復帰するホンダだが、今シーズンのマクラーレンF1であるMP4-29をベースに、ホンダ・ユニット用に改造されたMP4-29H/1X1に搭載され、はじめてFIAの公式テストに参加した。

11月25日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われた公式テストに参加したもので、ドライバーはストフェル・ヴァンドーン。今回はシステム・チェックを中心のプログラムを消化した。

ホンダの専務執行役員 F1プロジェクト総責任者である新井康久は、「今回のテストは、ウィンターテストが始まるまでに行なっておきたかったパワーユニットのシステム確認が目的でした。開発中のパワーユニットでのテストとなりましたが、開幕戦のオーストラリアまでに、アップデートを図り、マクラーレンと一丸となって来シーズンに挑みます。」とコメント。

マクラーレンのレーシング・ディレクターであるエリック・ブーリエは、「最近のF1マシンは複雑なITシステムを駆使しているため、今回、さくら、ミルトンキーンズ、ウォーキング、そしてサーキットを繋ぐインフラ環境の確認ができました。今回のテストは、マクラーレンとホンダのメンバーがサーキットという実戦の場で協業でき、電気系など課題は出ましたが、エンジンが始動し、走行できたことはよかったです。」とコメントしている。

更に、マクラーレン・レーシングのテスト兼開発ドライバーを勤めたストフェル・ヴァンドーンは、「憧れのホンダのロゴが入ったドライバー・スーツを着て、走行できたことをうれしく思います。今日は、走行ラップ数は少なかったものの、既にチームは収集したデータをもとに分析を始めているので、明日の朝は走れると思います。今回は、マクラーレンとホンダによるチーム力を高めるためのテストでもありました。走行した感触を伝えるのは難しいですが、エンジン音は最高でした。」と述べた。

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