BMW 5シリーズ、ニュルブルクリンクでテスト

公開 : 2015.04.24 22:50  更新 : 2017.06.01 02:10

2017年に発売を予定してる新しいBMW 5シリーズがニュルブルクリンクでテストされている風景を捉えることに成功した。

新型は2016年に販売予定のメルセデス・ベンツの新型EクラスジャガーXF、アウディA6との直接対決になる予定だ。

これまで通り5シリーズには直列4気筒および直列6気筒エンジンが当初から用意される。

それらは、排気量2.0ℓ、3.0ℓというガソリンおよびディーゼル・エンジンから成る新たなモジュラー・エンジン・ラインナップの中核をなすものである。現行の3.0ℓ6気筒トリプル・ターボ・ディーゼルの後継型は、406psを発生するものになるという。

5シリーズの次期モデルは、1.5ℓガソリンおよびディーゼル・ターボ付き3気筒エンジンを搭載するとも噂されている。なぜなら、2020年からCO2排出量を95g/km以下に抑えるというEUの動きに対応するために、ドイツの自動車メーカー各社は全モデルの排気量を小さくすることを検討しているからだ。

しかしながら、BMWの関係者は最終的なエンジン・ラインアップを決定するにはまだ時期早々であるという見解を示している。

「将来的に5シリーズに3気筒エンジンを採用する可能性はある。エンジニアリングの試験によると、エフィシエント・ダイナミクス・テクノロジーとの組み合わせで素晴らしいビジョンを示すことができそうなんだ。とりわけディーゼルについてはね。しかし、こうした方向性に進むかは、カスタマーの十分な理解が得られることが確認できたうえでの話だ」

これゆえガソリンおよびディーゼルの3気筒エンジンは、数々のモーターと組み合わせるテストを行っている。

新型5シリーズは新開発のV8を搭載することにもなりそうだ。これは米国でこうした構成の人気が高いことが理由である。4.4ℓエンジンは550iに搭載された90度ユニットとなるが、英国で販売されるかどうかは現時点では不明である。

BMWはベースモデルのエンジンにはゲトラグ製の6速マニュアル・ギアボックスを、高出力モデルにはZF設計の9速オートマチックを採用する計画である。

スタイリングは7シリーズの意匠を取り入れられる。複数の関係者が現行モデルよりスリークな見た目になることを認めており、グラン・ルッソ・クーペ・コンセプトの要素が取り込まれるようだ。

未確認の情報であるが、エントリーレベルの5シリーズ・サルーンはCD値が0.24と言われており、現行の520iおよび最新型Eクラスが記録した0.25より優れた数値となるそうだ。

また、OKLというコードネームで知られる新型車のプレットフォームは、エンジンを縦置きするBMWの上位モデルに採用さると考えられ、それには5、6、7シリーズが含まれる。将来的にはX5、X6、さらにはX7にも採用されるという。

ラインナップのトップ・モデルは、M5の後継モデルであろう。リア・ドライブとオプション設定のAWD”xDrive”という構成で、2017年にデビュー予定だ。

新型M5は、現行の4.4ℓV8ツインターボの改良版を搭載することになる。排気効率を高めた最新の直噴システムは、現行の570psより38ps増した、608psに迫る最高出力を発揮するといわれる。

その他のBMWに関する最新情報は以下のリンクを参照していただきたい。


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