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2016.03.01

ブガッティ・シロン、デビュー

ブガッティ・シロンが、ジュネーブ・モーターショーの前夜に行なわれたワールド・プレミアで遂に公開された。1500psのパワーユニットを持つこのクルマは、1995kgとヘビー級の車重があるにもかかわらず、0-100km/hを2.5秒で駆け抜け、最高速度は420km/hに達するモンスターだ。

昨年のフランクフルト・モーターショーでビジョン・グラン・ツーリスモ・コンセプトとしてプレビューされたモデルで、その性能はマクラーレンP1、ラ フェラーリ、そしてポルシェ918スパイダーを上回るものだ。もちろん、ブガッティも、史上最強のロードカーと断言している。

生産は500台を予定しており、価格は€2,400,00(2億9,300万円)を予定している。ブガッティのCEO、ウルフガンク・デュルハイマーによれば、クワッド・ターボの8.0ℓW16ユニットという形式はそのままだが、そのほとんどは完全に一新されており、前作、ヴェイロンから引き継いたものは無いに等しいという。

そのシャシーも新設計で、パッケージングこそヴェイロンと似ているが、カーボンファイバー製のシャシーも一新された。

エンジンは、クワッド・ターボの8.0ℓW16ユニットだが、かなり手が入れられてる。1500ps/6750rpmという馬鹿げた数字は、ヴェイロンよりも500ps大きい数値だ。パワー・ウエイト・レシオは751ps/トンとなる。トルクは、163.0kg-m/2000-6000rpmと、これも35.5kg-mほどアップされている。カーボンファイバー製のインレット・マニフォールドが再設計され、32の独立したインジェクターも大幅な設計変更がされている。ターボチャージャーは大型化され、インタークーラー・システム、6つのキャタライザーを備えるチタン製のエグゾースト・システムなども新たにされている。ターボチャージャーは2ステージで、まず最初に2つのターボチャージャーが動作する。エンジン回転数が3800rpmを越えた時点で、残りの2つのターボチャージャーが動作するというもの。

ギアボックスは7速のデュアル・クラッチで、マルチプレートを介して4輪に駆動力を分配する。トルクベクタリングと電子制御のディファレンシャルを持ち、”イージー・トゥ・ドリフト” ファンクションを持つ。

パフォーマンスは、0-100km/hが2.5秒、0-200km/hが6.5秒、そして0-300km/hが13.6秒だ。これは、ヴェイロンはそれぞれ2.5秒、7.3秒、16.7秒という数値だった。

最高速度は2段階に制限される。ハンドリング・モードでは380km/hに制限され、トップ・スピード・モードのみ420km/hを達成する。

シロンのシャシーはヴェイロンの発展型だ。ボディ・コントロールを失うことなく、乗り心地を向上させるために、アダプティブ・サスペンションを装備する。車高とダンピング・コントロールも調整可能だ。新しい電気機械式ステアリング・システムと4WDシステムと統合されたこのシステムは、リフト、オート、アウトバーン、ハンドリング、トップ・スピードという5つのモードが設定可能だ。オート、アウトバーン、ハンドリングの3つのモードでは最高速度が380km/hに制限され、リフト・モードではバンプのために車高が上げられる。トップ・スピード・モードでは “スピード・キー” を必要が必要とされる。

ブレーキは、フロントが8ポッド、リアが6ポット・キャリパーを備え、カーボン・セラミックのブレーキ・プレートはフロントがφ420、リアがφ400となる。ブレーキ性能は、100-0km/hが31.3m、200-0km/hが125m、そして300-0km/hが275mだ。

ヴェイロンからビジュアル・キューを引き継いでいるものの、より劇的なデザインと、エアロダイナミクスに優れたデザインとなっている。ブガッティのデザイン責任者であるアキム・アンシャイトは、ブガッティのエンジニアリング・チームと共に、大きなインパクトをロスすることなく、機能をアップさせることに注力したという。

デザイン要素としては、レース・グレードのフロント・スピリッター、大きな水平エア・ダクト、伝統的な馬蹄形のフロント・グリル、シルバーとエナメルで構成されたブガッティのバッジ、そして特徴的なLEDヘッドランプなどが挙げられる、また、4つの独立したレンズと統合されたエア・ダクトは、フロント・ブレーキにクーリング・エアを導き、スタイリッシュなフロント・ウイングや、Aピラーから後の派手な半円形のボディ・ワークが特徴。もちろん、このデザインは、ジーン・ブガッティのタイプ57をフューチャーしたものだ。

リアはNACAダクトが、ヴェイロンに採用されていた独立型のエア・スクープに代えて採用されている。ヴェイロンよりも乱気流を抑えた上で、エンジン・ベイにエアを送り込む役目を果たしている。

サイズ的には、全長が4544mm、全幅が2038mm、全高が1212mmと、ヴェイロンよりも82mm長く、40mm広く、そして53mmほど高い。ホイールベースは2711mmだ。

タイヤ・サイズは、フロントが285/30ZR20、リアが355/25ZR21というサイズだ。

カーボンファイバー製のシャシーも完全な新設計で、エンジン・クレードルはカーボンファイバーと強化プラスティックによるクレードル構造。剛性のアップと軽量化が図られている。その剛性はLMP1レーサーを上回るもので、重さ自体は155kgほど重くなっている。

ブガッティによれば、全幅が大きくなったことで、室内のスペースも大きくなっているとのことで、室内高はヴェイロンに対して12mmほど大きくなっているという。

キャビンは、本革、カーボンファイバー、そしてヘアライン仕上げのアルミニウムなどで構成される。

シロンは、フランスのモスハイムにあるブガッティのヘッドクォーターで生産され、ヴェイロン・グランスポーツ、ヴェイロン・スーパースポーツ、ヴェイロン・グランヴィテッセと同様に、更なるモデルも追加されることになろう。

シロンというネーミングは、1920年から1930年代のグランプリ・レーサー、ルイス・シロンからとったもので、彼は1931年のフランス・グランプリでブガッティ・タイプ51を駆って優勝を果たした戦歴を持つ。

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