メルセデス・ベンツはCクラスのカブリオレをジュネーブ・モーターショーの直前に公開した。Cクラス・クーペをベースとしたモデルで、アウディA3カブリオレ、BMW 4シリーズ・コンバーチブルのライバルとなるモデルだ。

新しい4シーター・カブリオレは、Cクラス・クーペとほぼ同じサイズだが、全高が僅かに高い。そのファブリック製のルーフは、最高速度50km/h以下であれば開閉が可能だ。また、折り畳んだフードは、トランクに収められることになる。

ほぼ内装はCクラス・クーペと同様だが、ルーフの開閉スイッチと、ヒート・リフレクティング・レザーが使用されるのが、その小さな違い。また、エア・スカーフ・ヒーティング・システムを備えたスポーツ・シートがオプションとして装備される。

Cクラス・カブリオレは、ラウンチ時には2つのディーゼル・エンジンと6つのガソリン・エンジンが選択可能。

ディーゼルは170psのC220dと204psのC250dで、C220dは26.6km/ℓの燃費と116g/kmのCO2排出量を持つ。0-100km/h加速は8.3秒、最高速度は232km/だ。一方、C250dは、0-100km/h加速が7.2秒、燃費は26.1km/ℓだ。

ガソリン・エンジンは156psのエントリー・レベルのC180に始まり、C200、C250、C300、そして333psのC400というラインナップ。C400は0-100km/h加速が8.0秒、181g/kmのCO2排出量を持つ。

C220d、C200、C400の3モデルに関しては4WDの4Maticをオプションとして選択することもできる。

トランスミッションはすべて9速オートマチックで、ドライバーはダイナミック・セレクトで5つのモードを選ぶことが可能。

そして、トップ・モデルとなるのが、メルセデス-AMG C43 4Maticだ。これは367psの3.0ℓツインターボV6を搭載するモデル。0-100km/h加速が4.8秒、最高速度250km/hというパフォーマンスを持つ。このC43 4Maticは、AMGボディ・キットと専用のフロント・グリルを持つ。

Cクラス・カブリオレの登場と同時に、メルセデス-AMG C63カブリオレ・エディション1もリリースされる。エンジンは、サルーンと同じツインターボ付きの4.0ℓV8を搭載したモデルで、サスペンションは15mmほど下げられている。

なお、Cクラス・カブリオレのブート・スペースは360ℓで、BMW 4シリーズ・コンバーチブルよりも大きくなる。

安全装置としては、ドライバー・モニタリング・システム、コリジョン・ウォーニング、自動ブレーキが標準。オプションとしてアクティブ・レーン・キーピング・アシスタント、アダプティブ・クルーズ・コントロール、モーターウェイ・ステアリング・アシスタンス、360°カメラ、パーキング・アシスタンスなどが用意される。

メルセデス・ベンツのR&D責任者、トーマス・ウェーバーは、「Cクラス・カブリオレは、メルセデスの高品質なカブリオレのエントリー・モデルとも言える存在だ。スポーティで若々しいキャラクターであり、一年中オープン・エア・ドライビングが愉しめるクルマだ。」とコメントしている。