ブガッティ・ガリビエールの開発が再始動

公開 : 2016.08.29 04:40  更新 : 2017.06.01 00:42

ブガッティの高級サルーン、ガリビエールの開発を再始動する計画が進んでいる。

2009年のフランクフルト・モーターショーでワールド・プレミアされたこのコンセプトカーが、親会社であるVWグループの将来に向けた長期計画のなかに含まれているのだ。

豪華絢爛の言葉がふさわしい4シーター・サルーンは、ブガッティのボスであるヴォルフガング・デュルハイマーが提案した4種類のプロポーザルのうちの1台で、近い将来に登場するロールス・ロイスファントムの新型と競合するモデルとなる。

ガリビエールは、ミド・エンジンのブガッティ・シロンとは異なり、当初のコンセプト通りにフロント・エンジン・レイアウトを採用する。

まだ断定するには時期尚早だが、ポルシェが開発したMSBプラットフォームの改良型をベースに開発が進められるという話もある。このストラクチャーは英国における姉妹ブランド、ベントレーにおいて重要な役割を受け持つことが予定されている。

われわれの取材に対してデュルハイマーは「現在のところ、わたしの頭のなかには4種類の戦略が存在していますが、ガリビエールがそのひとつであることは確かです。それ以外のことはお話するつもりはございません」とコメントしている。

一部にはガリビエールの代わりに、ロールス・ロイス・カリナンに対向するラグジュアリーSUVを、シロンの車両価格以下で開発するという話もあった。

この件については「いまだかつで誰も生産化したことのない革新的なアプローチを試みているのですから、わたしの関心はガリビエールにあります」とデュルハイマー。

当初ガリビエールの計画は2011年にゴーサインが出て、8年間に3000台の生産を行う予定であったが、デュルハイマーが2013年にアウディへ移るとともに中断。代わりにハイパーカーのシロンの開発が継続された。

しかし2015年にデュルハイマーがブガッティに復帰し、このモデルの計画が急浮上。再始動にはそれほど時間を要しなかったことになる。


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