空冷ポルシェには、空冷用ポルシェクラシック・モーターオイルを

2016.05.24



ポルシェは昨年、約12万ℓのクラシック・モーターオイルを販売したという。数多くの賞を獲得したそのエンジンオイルは、ポルシェ・クラシックカー専用開発品で、2種類のグレードを用意している。

ポルシェクラシックのマルチグレードオイルは、1970年代の初めまでスポーツカーに使用しなければならなかったシングルグレードオイルの代替品。クラシックポルシェのエンジンでは、ベアリングの大きな遊び、製造公差、空冷方式、およびシールの材質ゆえに、過去のオイルと同じベース粘度と化学的性質が必要になる。

ヴァイザッハのポルシェ開発センターのスペシャアリストは、新しいオイルの開発に取り組み、改良を重ねた結果、添加物を用いることで、高温でも安定した粘度を維持できる高品質なベースオイルを生み出した。

現代のスポーツカーに使われる通常の化学合成オイルでは、添加物が古いエンジンのシールを傷めてしまうが、ポルシェクラシック・モーターオイルは、過去のモデルシリーズのエンジンコンポーネントがスムーズに作動するように設計。高いせん断安定性により、高温環境でも空冷コンポーネントの安全性を高めることができる。

また、耐食性にも優れているほか、亜鉛や燐などの添加物によって摩耗を防止することができ、ポルシェのスポーツエンジンとその燃焼プロセスのために専用に設計されている。

さらにポルシェは、911(タイプ964まで)、914/6、および928モデル用に、オリジナルの赤いオイルフィルターも復刻した。工場出荷時と同じ鮮やかなレッドカラーのフィルターを愛車に装着できるので、ポルシェオリジナルにこだわるオーナーには嬉しい一品だ。

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