メルセデス・ベンツC250によるミシュランタイヤ・テスト 5000km編

公開 : 2016.09.09 02:40  更新 : 2017.05.22 13:51

  • なによりもロードノイズが少ないのが喜ばしい。

  • PP3をベースに設計したPP4のトレッド面。

  • 7〜8部山でも本来の性能はまだ楽しめている。

text:笹本健次 (Kenji Sasamoto) photo:花村英典 (Hidenori Hanamura)

約2ヶ月間で5000kmを走破!

6月14日にタイヤ交換を行ってから、約2ヶ月。8月15日時点でオドメーターの指す走行距離は11万5070kmであった。この2ヶ月間は、東京から甲府への往復が特に頻繁であったから、仕方ないといえばそうなのだが、流石に2ヶ月で5000kmはよく乗ったな、と思う。

5000km乗ってみての第一の感想は、ミシュラン・パイロット・スポーツ4にしておいて良かった、ということだ。というのは、100km以上のドライブをした時の疲労が格段に違うことが判ったからだ。疲労軽減の第一の理由は、ロードノイズの減少だ。前のタイヤのノイズがかなり耳障りだったこともあるが、このミシュランはスポーツ・タイヤにも係わらずノイズが少なく、これまで常に耳に入ってきていたゴーというざらついたノイズが消え、代わりにエンジン音がよく聞こえるようになった。特にロングドライブの時の聴覚への影響は絶大で、高速道路でFMを聞く場合でも、音量はこれまでよりも低くてOKになった。

もうひとつの感想は、走りこんだら更にねっとり感がでてきたということ。常に路面との接地がしっかりしていて、言い換えればピッタリと路面に張り付いている感じで、非常に安心感がある。この辺りのことを、ミシュランの広報に問い合わせてみると、以下のような回答を頂いた。

“もともと静粛性に関しては、パイロット・スポーツ3をベースにして、大きな変更をせずにパイロット・スポーツ4を設計しています。ところが、3がスポーツ・タイヤにも係わらず、静粛性の面でもかなり成績が良かったので、おそらく、良いと感じたのではないでしょうか。因みにウェットでのグリツプを向上させるため、ゴムの粘着力を向上させているので、それも作用したかもしれませんね”

と言うことで、かなり控え目ながら、自信の感じられる回答であった。私も納得である。消耗の面では、5000kmの走行程度ではまだ眼に見えるほどの減りは無く、現状で7〜8部山程度だと思われる。無論、まだ本来の性能を充分に楽しめる部分だと思う。次回は1万km走行時にレポートしたい。

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