特別企画

2015.07.07

もっとも進化した自由形ポータブルナビ、「ゴリラ・アイ」を実走テスト

ポータブルナビの代名詞「ゴリラ」は今年でデビュー20周年。セパレートタイプの据付型が当たり前だったカーナビ界にオールインワンのポータブルという新たな潮流を生み出し、既に累計450万台以上が販売されたという。その最新モデルはどこまで進化したのか、2015年型ゴリラの最高峰、ゴリラ・アイ CN-GP757VDをテストした。

text: Takeshi Naito (内藤毅) photo: Hidenori Hanamura (花村英典)
special thanks to: パナソニック 0120-50-8729 http://panasonic.jp/navi/

 

カタチは変わっても初代のコンセプトは不変


 
今回テストしたのはパナソニックの「ゴリラ・アイ CN-GP757VD」。20年の歴史を誇る「ゴリラ」シリーズの2015年型最高峰モデルである。
 

パナソニックのポータブルナビ「ゴリラ」は、今年でデビュー20周年を迎えるそうだ。三洋電機時代からのシリーズ累計販売台数は450万台以上、言うまでもなく日本のポータブルナビの代名詞である。1995年に登場した初代ゴリラ「NV-P1」はCDナビ本体とディスプレイ、GPSアンテナを1台に内蔵したオールインワン型GPSナビの元祖だった。外観は現在のものとはまったく様子が違う丸っこい縦型で、上部に内蔵されたGPSアンテナの特徴的なシルエットが動物のゴリラの頭を思わせたことがその愛称の由来。簡易型でない“本物”のGPSナビがスタンド・アローンで使えて、ポータブルテレビやCDプレーヤーとしても楽しめる、当時としては最先端のデジタル・ガジェットだったのである。特に、車外に据え付けなければ安定した測位ができないと言われたGPSアンテナをいち早く内蔵型にしてコードレス化を達成したことは画期的であり、ポン付けできる本格ナビとして独自のジャンルを開拓した。そして「ポータビリティにこだわりながら精度にも決して妥協しない」という初代ゴリラの理念は、カタチを変えて20年後の最新モデルにも受け継がれている。

トリプル衛星受信とOBD2が実現する高精度

左:OBD2アダプターとの通信が確立すると画面右下に「OBD2」のアイコンが現れる。さらに別画面では、12種類(速度、アクセル開度、瞬間燃費、平均燃費、電圧計、冷却水温計、エンジン負荷、トリップメーター、エンジン回転数、時間別平均燃費グラフ、吸入空気量、インテークマニホールドプレッシャー計)の車両情報を表示できる。 右:おなじみのGPS衛星(31基)に加えて、ロシア版GPSの「グロナス」(24基)、日本上空に長くとどまり高仰角観測できる準天頂衛星「みちびき」(1基)の計56基もの衛星電波を活用する「トリプル衛星受信」に対応。周囲にビルが立ち並ぶ市街地の道路や山奥など、GPSだけでは安定した測位ができない場所で威力を発揮する。
 

今回紹介する「ゴリラ・アイ CN-GP757VD」は、ドライブカメラとVICS FM多重を標準装備した2015年型ゴリラの最上級モデル。パナソニックが業界に先駆けて採用した「トリプル衛星受信」(GPS衛星31基に加え、ロシア版GPS「グロナス」24基と日本の準天頂衛星「みちびき」1基の計56基を活用して測位率を大きく向上できる)、ジャイロ・センサーと3軸加速度センサーを組み合わせた「Gジャイロ」、そして車両側と無線通信して車速情報などを得る「OBD2オプション対応」という3大装備の合わせ技で、据え付け型ナビに迫る自車位置の正確さと測位精度を実現しているという。

それではまず、目新しい機能であるOBD2オプション対応について説明しておきたい。OBD2とは、最近の乗用車の大半に搭載されているエンジン・システムの自己診断機能のことで、主に排ガス浄化装置の適正管理を目的に1996年から北米で、2001年から欧州で、2008年から日本で販売されている全乗用車(ピックアップ・トラック含む)への搭載が義務付けられている。本機では、本来なら修理工場で診断機をつなぐためのOBD2用コネクターに専用アダプター「CA-CS10D」(別売)を接続して車速などのリアルタイム情報を取り出し、自車位置精度の向上に役立てようというものだ。

OBD2アダプターの取り付けは? 対象車種は?

左:オプションのOBD2アダプター「CA-CS10D」。本機をはじめ、2014年以降の7V型ゴリラと組み合わせて車速などの車両情報をナビ本体に伝送するためのアクセサリーだ。動作確認済みの調査対象車種はパナソニックのHPで公開されている。なお、取材車のフォード・フォーカスは対象車種ではないため今回のテストでは使用していない。 中:「CA-CS10D」は車両側のOBD2用データリンクコネクター(16ピン)に接続して使う。給電はコネクターから行われ、車両情報はBluetoothでナビ本体に送られる。(参考写真) 右:ナビ本体との無線接続はBluetooth機器のペアリングと同じ要領で簡単に行える。車両側コネクターのピンアサインは車両メーカーによって異なり、OBD2搭載車であっても対象車種以外での動作は保証されていない。(参考写真)
 

車両側のOBD2コネクターにさえアクセスできれば、専用アダプターの接続と設定はとても簡単だ。アダプターの電源はコネクターを経由して車両側から供給され、アダプターとナビ本体の通信もBluetoothの無線接続で行われるので、コネクター以外の配線は一切不要。設定手順も一般のBluetooth機器をペアリングするのと大差なく、設定が終わったらアダプターを目立たないところへ隠してしまってOKである。気になる対応車種については、動作確認を行った調査対象車種の一覧がパナソニックのホームページで公開されている。最近の国産車は幅広くカバーされているのだが、取材車のフォーカスは残念ながら調査対象車種ではなかったため、今回はOBD2アダプターなしでテストを行ったことをお断りしておきたい。

パナソニックが誇る「トリプル衛星受信」と「Gジャイロ」の効果はどれほどのものなのか。最新のゴリラ・アイを取り付けたフォーカスで、さっそくテストに出発しよう。


 

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