特別企画

2016.11.29

20年モノのボルボ850T5-R “復刻車” づくりに密着

四角い頃のボルボで走りたい……。そんな方々のために、ごまかしのない850T-5Rの “復刻車” づくりを密着取材。

text&photo:Daisuke Ebisu (戎大介) photo:編集部
special thanks to:カムズファクトリー 0120-315-610 http://camsfactory.jp

chapter.1 1995年式のボルボ850 T5-Rと出会う

今回の特集では、1995年式ボルボ850T-5R 58,000km走行車両を “復刻車” に仕上げていきます。
 
内外装共に状態のイイ個体であることは確かです。しかし、細部に目を向けると……。
 

 

 

神奈川県は新横浜のスペシャルショップ、カムズファクトリーはボルボ、アウディをはじめとした欧州車の販売・整備を長年手がけてきたことで知られています。現行車を含めた高年式のモデルの出入りも多いのですが、そんな中、同社のファクトリーには850や960といった’90〜’00年代のボルボが目立ちます。それは今のクルマにはないこれらのモデルの魅力に夢中なユーザーが今も少なくないということの他に、この時代のボルボに思い入れが深いという同社の武藤代表の熱意の現れでもあるでしょう。

カムズファクトリーでは、ボルボ850・V70の高性能モデル(850 T5-R/850R/V70R)のコンディションの良いユーズドカーをベースに各部をリフレッシュ、限りなく新車の頃のテイストを復元し、安心して乗り出せる状態に仕上げられたコンプリートカーを “復刻車” と名付けてリリースしています。今回取材したのはクリームイエローの1995年型ボルボ850 T5-R。パッと見た雰囲気で以前のオーナーが非常に丁寧に乗ってきたことが感じられる個体で、普通ならばサラッと掃除&整備されて “奇跡の極上車!” なんて触れ込みで相場以上の値段で店頭に並んでいてもおかしくないコンディション。ハッキリ言って “上物感” あふれるクルマで、僕個人としては「このまま乗り出してもイイのでは?」とも思ったのですが、“カムズの復刻車” を謳う以上、武藤さんとしてはこの程度じゃあまだまだとのことでした。

20年分の使用感をおさらい

ビニール製のストーンガードはさすがに飛び石によるスレと変色、ヒビだらけ。
 
ガラスレンズは無事ながら、内部のリフレクターのメッキは白くくすんで “キラキラ感” はナシ!
 
バンパーやモールなどの無塗装の樹脂部品は紫外線と汚れで白っぽく・・・。お約束ですね。
 

かつてT5-Rの存在感を強烈に印象付けたクリームイエローのボディカラー。多少の褪色はありますが、塗装面の荒れやサビ、凹みなどはなく、年式を考えると充分に良好なコンディションです。しかし、どこかシャキッと感に欠けるのはバンパーやモール、ヘッドライトなどのディテールが白っぽくくすんでいるからでしょう。ホイールに目を移してみると、こちらは45扁平なんていう当時としてはものすごく薄いタイヤを履いていながら、リムのガリ傷なども少なくて状態は良好。でも色は何となく褪めているかも・・・。

一方インテリアはというと、こちらもなかなかのグッドコンディション。ダッシュボードや樹脂部品の割れや変形もほとんど見られません。ハーフレザーのシートはスレやキズも最小限で、乗降時にも気を使われていたことが察せられます。ステアリングはさすがに多少のテカリはありますね。リアシートやラゲッジルームはほとんど使用感がなく、ワゴンらしからぬ状態の良さです。


next page:chapter.2 “復刻車” づくりの作業がはじまります

 


 

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