特別企画

2016.11.29

20年モノのボルボ850T-5R “復刻車” づくりに密着

仕上がりは下ごしらえで決まる ー下地作りー

地金むき出しでは一晩でサビがはじまるってご存知でしたか?
 
そこで時間を置かずにそのまま塗装の下地作りをはじめる!
 
下地ができたら溶剤を揮発させるために2週間寝かせるのがミソ。
 

ここからは温度や湿度も管理され、チリやホコリも抑えられた “塗装ブース” と呼ばれる密室の中に移動します。旧塗装を完全に取り除き、ダブルアクションサンダーで磨かれたボディは、鈍色の地金がむき出しになりましたが、防錆処置の行われていないこの状態は非常に危険でもあります。このまま一晩放置すれば、次の朝にはうっすらと赤サビが発生しているそうです。そこで時間を置かずにウォッシュプライマーという塗料を吹き付け、防錆と塗装の食い付きを良くする処置を行います。安価な全塗装ではこの工程を省略されてしまうこともあるそうですが、カムズでは新車クオリティの塗装を追求しているので、各々の工程を疎かにすることはしないとのことです。

そして次に塗装の下地となるサーフェイサーを吹きます。サフは本塗りの発色を良くする目的もあるので、今回のイエローの下地には白いサフを使用します。この際に念入りに下地を整え、いかに平滑で均質な状態にするかによって本塗りの仕上がりが違ってきます。下地ができたらすぐに本塗りには入らず、2週間ほど寝かせます。これは下地の塗膜から溶剤分を揮発させて強固で長持ちする塗装面を作り上げるためだからだそうです。

3コートで新車の塗り肌を “復刻” ー本塗りー

本塗りを終えた直後の塗装ブースから1カット。塗料は純正カラーで作業するのですが、その進め方にも思い入れがあります。
 
驚いたことに、塗り込んだ塗装肌はゴミを取り払うのみで、基本的に他の工程を加えないんですって。
 
つまりこの仕上がり、バフ仕上げによって光沢が出たのではなく、塗り込むことで新車の肌を再現したのです。外装パーツは点数が多いですが、ひとつひとつに塗り込みを行うのが “復刻” 作業の最も手の掛かるところ。
 
850T-5R “復刻車” づくり
次回はこの作業から……


ヘッドライトのリフレクターを再メッキ(下側)。ガラスレンズも磨き上げ、“新品同様” にします。

最後は充分に乾燥した下地の上にクリームイエローの純正色に調色された塗料を本塗りとして塗りますが、カムズでは新車クオリティの塗装を再現するために3コート(3度塗り)塗装を行っています。1回ごとに適切な乾燥時間(セッティングタイム)を置いて塗り重ね、新車時の純正塗装とほぼ同じ約160ミクロン(0.16mm)の塗膜に仕上げます。

また、塗り込んだ塗装肌はゴミを取り払う以外には手を加えていません。つまり、バフ仕上げで車体を輝くように見せるのではなく、塗り込み作業だけで新車の肌を再現するのです。

さて、次回はヘッドライトのリフレクター再メッキをはじめ、メカニカル部分のメンテナンスと完成した “復刻車” をご紹介したいと思います。

カムズファクトリーでは現在、メカニックやペイントマンなど、共に “復刻車” を作り上げる熱意ある人材を求めています。「我こそは!」という方はカムズファクトリー(TEL:045-531-2221 担当:武藤)までお問い合わせを。
 
・カムズファクトリー公式サイト:http://camsfactory.jp 
・スペシャルショップ・ナビ:カムズファクトリー

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