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2016.12.12

セアト・レオン・クプラ ーー AUTOCAR編集部が選ぶ2016年の50台

セアト・レオン・クプラ290。このメーカーが「クプラ」の名を与えるときは、それが0-100km/h加速で6秒を切るパフォーマンス・モデルであることを示す。これまで280と呼ばれていたが10psのパワーアップを果たしたことでクプラ290となった。メガーヌRS275の275psよりも高出力で、ゴルフRやフォーカスST2とライバルになる前輪駆動ホットハッチの登場である。

デュアルクラッチとLSDを備えるこのモデルは、トップスピードが250km/h、0-100km/h加速が5.6秒という駿足ながら、燃費は15.3km/ℓとVWグループの名に恥じない性能をあわせ持つ。

固い乗り味とこもったエンジン音が圧巻だった先代クプラの印象は、記憶の外に飛ばしてしまおう。スポーティな抜けの良い音になったのは、新エグゾースト・システムのおかげだ。現行型クプラになって重量そのものも軽くなり、今年クプラ280からこの290になったことで最大トルクもわずか1700rpmからパワーが湧いてくる。ツイスティな道を3速固定で走ったとしても、物足りなさを感じることはない。

電制LSDは、メガーヌやシビックに比べるとおだやかな効きだが、前輪は見事に道路に食いつく。一方、オプションのブレンボの効きには目を見張る。フェードとは無縁であり、自信をもってブレーキングを我慢できると感じた。シャシーに悪癖が見受けられないため、コーナーに飛び込んでも、あらかじめ決めておいたラインを外すこともない。

インテリアは至る所に‘Cupra’ の文字があしらわれ、フラットボトム・ステアリングはサイズ、握り心地ともに良い。ガシリとしたアルカンターラ・スポーツシートは、激しい走りでも体を動かさない造りだ。これは、レオンをホットハッチのメインストリームに導き出し、アッパークラスへと飛躍させる1台なのだ。

AUTOCAR編集部が2016年の50台に選んだワケ

かつて市販FF車最速の座を射止めたクプラだが、セアトはハードコア・ハッチバックを好むエンスージアストに売り込もうとは考えていない。スペインのメーカーが狙うのは、デイリーユースにも耐える手ごろなモデルを選ぶアクティブドライバーなのだ。

そのためには15.3km/ℓの高燃費と、インフォテインメント・システムを標準搭載するセアトらしい太っ腹ぶりが大きな役割を果たす。こうしたクルマを作ることに関しては、セアト、見事な仕事振りである。
 

▶ 海外初試乗 / セアト・レオン・クプラ290

セアト・レオン・クプラ290

●価格:£29,730(4,300,000円) ●最高速度:250km/h ●0-100km/h加速:5.6秒 ●燃費:15.3km/ℓ ●ボディ・サイズ:4271×1816×1413mm ●車両重量:1395kg ●エンジン:直列4気筒1984cc ●最高出力:290ps/5900-6400rpm ●最大トルク:35.7kg-m/1700-5800rpm ●ギアボックス:6速DCT


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