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997型のポルシェ911ターボの車検整備で思ったことは



メッツスピードの鞍貫です。

本日は当社では珍しい、997型のポルシェ911ターボの車検整備作業をしていました。

996ターボ系譜の3.6ℓツインターボの水冷エンジンですね。

今回はプラグ交換、ウォーター・ポンプ交換、サーモスタット交換、ドライブ・ベルト交換というメニューです。

NAモデルは986~997まで多少台数をこなしてきた水冷エンジンシリーズ、さて久しぶりのターボモデル作業工程が沢山ありますね~。



まずは邪魔な物を手前から・・・リア・バンパー、触媒一体のマフラー、左右インタークーラー、その他モロモロ、バラバラ・・・。

エンド部分のエンジンハンガーも外さないとポンプが摘出出来ませんね。

エンジン半おろし・・・みたいになってきました。

写真のようにバラしてやっとポンプとサーモ・スタットの交換ができました!



そしてそこからの、プラグ交換。

左右にタービンが鎮座していて、どうにもダイレクトイグニッションコイルが取れません。

で、タービンもエンジンと仲良く半おろしで。やっとプラグも交換できました。

ターボのエンジンはプラグの消耗も早いですね! 後はバラした逆の順番で組んで行きます。

996以降、整備していて思ったのですが『誰が整備しても同じクオリティで仕上がる』的な雰囲気が感じとられますね。

勿論、オーバーホールなんかでは職人の味が出てくると思うのですが。単純整備でも空冷時代のセンスを問われる場面やニュアンス一つで作業ががらりと変わる局面が少なくなった気がします。

ばらし易いし組みやすい、ホース類もワンタッチ・カプラー式が浸透してきていて作業性は格段に上がっています。

でもノウハウや作業者の個性の出る整備が出来なくなる、いらなくなるのは少し寂しいかなと。色々技術の進歩を考えさせられた一台でした。

しかーし! 試運転では驚きのパフォーマンス! 「最新のポルシェ(全然最新じゃありませんがWW)は最良のポルシェ!」なんて聞いたことありますが、ポルシェの素晴らしさを色々見させてくれました。

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