フォルクスワーゲン2台のEVモデル

2014.10.14

フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、2台のEVモデル、e-ゴルフとe-up!の日本市場への導入を10月14日に発表した。e-up!については来年2月1日からの発売が予定されており、価格は3,669,000円。納車は来年中頃を予定。一方のe-ゴルフについても、来年中頃の導入が予定されており、価格は後日改めて発表があるというが、フォルクスワーゲン グループ ジャパンによれば400万円台後半となるとコメントされている。

この2モデルは、純粋なEVで、ダウンサイジングしたガソリン・エンジンやディーゼル・エンジンや、デュアル・クラッチ・トランスミッション、そしてプラグイン・ハイブリッドといったテクノロジーよりも、更に一層のCO2削減が期待されるものだ。フォルクワーゲン自身も “価格や航続距離など課題はあるものの” としている部分もまだあるが、それでも排気ガスを出さず、クリーンで静粛性に優れるEVについては、一定の顧客層から理解されるものと判断している。そのため、来年とはなるが、いちはやく日本市場への導入を決定し、この時期にそれを発表したものと思われる。

フォルクスワーゲンでは、今後は、バッテリーの性能向上やコストの低減、航続距離の大幅な改善も見込まれるため、EVやPHEVが、そのシェアを大きく伸ばすであろうと予測している。また、ドイツ政府は、2020年までに100万台のEV、PHEVを普及させる目標を掲げている。フォルクスワーゲンもこの目標と歩調を合わせ、2020年には、総生産台数の3%前後がEVやPHEVにしたいと考えているようだ。”化石燃料からの再生可能エネルギーへのシフトや地球温暖化ガスの削減という地球規模の課題を克服するためには、いまから“eモビリティ社会”に向けた準備を加速していかなければならない” というのがフォルクスワーゲンの姿勢でもある。

e-up!

e-up!は、そのベースとなるのはコンベンショナルなup!で、これをベースにした電動化したシティ・コミューターという位置づけである。搭載されるリチウム・イオン・バッテリーは18.7kWhのもので204個のセルで構成される。バッテリーの総重量は230kgで、床下にレイアウトされる。

その心臓部ともなるモーターのパワーは82ps、トルクは21.4kg-mと、1.2ℓクラスのガソリン・エンジン並みのパワーと、2.0ℓガソリン・ガソリンなみのトルクを持つものだ。モーターに供給される電圧は最高374Vで、パフォーマンスは0-100km/h加速12.4秒、最高速度130km/hをマークする。この0-100km/h加速のタイムは、1.0ℓガソリン・エンジンのup!の13.2秒よりも速いものだ。

気になる航続距離はJC08モードで185kmだという。ドライバーは、ノーマル、エコ、エコ+という3つのドライビング・プロファイルの選択が可能で、ノーマルが最も航続距離が短く、エコ+が最も航続距離は長い。回生ブレーキは4段階のものを搭載する。200Vの普通充電ポートと、外出時の急速充電にも対応できるよう、日本の急速充電規格である “CHAdeMO” 用の充電ポートを標準装備している。チャージに必要な時間は200Vの普通充電で約8時間、急速充電では約30分で約80%を蓄えることができる。ちなみに、このe-up!、そしてe-ゴルフ共に、電気モーター、ギアボックス、バッテリー・システム、付属電子装置、制御ソフトなどは、すべて、フォルクスワーゲンの自社で開発・製造ということだ。

ちなみに、ドライビング・プロファイルは、ノーマルの場合、スロットル・レスポンスとエアコンの効きがノーマルに、パワーは82ps、トルクは21.4kg-m、最高速を130km/h。エコ・モードの場合、スロットル・レスポンスがやや緩やかになり、エアコンはパワーを制御した状態に、パワーは67ps、トルクは17.0kg-m、そして最高速は120km/hに。そしてエコ+モードの場合、スロットル・レスポンスが穏やかになり、エアコンは機能停止に、パワーは54ps、トルクは13.6kg-m、そして最高速は95km/hに、それぞれ制限される。