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徹底解説

2015.03.31

ホンダS660

インテリア

スポーツカーらしく、ドライバーを包み込むように設計されたダッシュパネルは、メーターパネルの中央に回転計とデジタル式のコンビメーターを配置。メーターパネル右側にエンジン・スタート・スイッチ、CVT車のみ左側に “SPORT” モードのスイッチが備わる。

ステアリングは350mm径で、下部が水平となるDシェイプ形状を採用。形状も含め、S660に合わせて新たに開発されたものでホンダの市販車としては最小径となる。上級グレードの “α” では、本革巻きステアリングが標準装備となるほか、スポーク部分にオーディオやクルーズ・コントロールなど各種スイッチが備わる。

乗員が身体を委ねるシートも専用設計とされ、スポーツ・ドライビング時にもっとも重要となる腰のサポート性を重視した形状を採用。シートとドライバーが接する面積をなるべく大きくし、体圧力分布の分散を図ることでフィット感を向上。クッションの硬度を部分的に調整したり、パッドの位置を工夫したりすることで、充分なホールド性だけでなく、ロング・ドライブにも対応する快適性を両立させている。

シート素材は “β” がメッシュ×ファブリックのスポーツ・ファブリック・シートで、”α” では本革×ラックス・スェードのスポーツ・レザー・シートを標準で備える。2013年の東京モーターショーに出展されたS660コンセプトで採用された話題となった、運転席と助手席でシートカラーが異なる “アシンメトリー・カラー・スポーツ・レザー・シート” はオプションで用意されており、”α” グレードの外装色がプレミアム・スター・ホワイト・パールのモデルに限り、選択することができる。

そしてスポーツカーらしく、設計陣が拘ったというのがペダル配置だ。ドライバーがアクセルを踏む、ブレーキを踏むといったクルマを運転する操作そのものに楽しさを感じられるよう、ペダルの配置には拘った。とはいえ、全体的なサイズに制約のある軽自動車では設計の自由度は決して大きくなく、そのためエアコンをはじめとしたユニットを小型化することで空間を稼ぎ出し、脚もとスペースのレイアウトに自由度を持たせたという。MT車ではヒール&トゥがしやすいよう、アクセルとブレーキ両ペダルの位置を最適化している。

グレードおよび価格

S660のグレード展開は2モデル。ベーシック・モデルの “β” と、内外装の装備が充実した “α” で、それぞれMTとCVTが用意され、計4モデル展開となる。”β” と “α” の違いは装備のみで、動力性能に関わる部分での違いはない。

ボディカラーはプレミアムスターホワイト・パール、アドミラルグレー・メタリック、プレミアムミスティックナイト・パール、プレミアムビーチブルー・パール、カーニバルイエローII、フレームレッドの計6色が用意される。しかし生産の都合からか、初期モデルで全6色が選択できるのは上位グレードの “α” のみ。”β” はプレミアムスターホワイト・パール、アドミラルグレー・メタリック、プレミアムミスティックナイト・パールの3色が組み合わされる。

価格はベースグレードの “β” が198万円、”α” が218万円。そしてS660の発売を記念した “CONCEPT EDITION” が660台限定で発売される。シフトノブ手前にシリアル・ナンバーが設けられるほか、トップやインテリアにオプション装備を充実させたこのモデルは238万円で販売される。

待望の新型軽スポーツとあって、S660には2015年3月30日の発表前から問い合わせや注文が殺到したようで、発表当日に納期の長期化見込みをアナウンスするという事態が発生。S660は、人の手と機械を融合させた専用工程を取り入れた少量生産技術での生産を行っており、1日当たりの生産は40台規模だという。初期受注台数については明らかにされていないが、初期ロットの3000台についてはすでに受注台数に達しており、”α”、”β”ともに7月以降に工場出荷となる予定。そのほかにも相当数のバックオーダーを抱えていることが示唆されている。

なおホンダではS660の特別なホームページ “GATE660” をオープンさせ、今後はそちらのサイト内にて、納期見通しを案内していくとのことだ。

(文・佐橋健太郎)

 

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