ここが変わった 新型ジャガーXE 詳しく見る

スズキ・イグニス

2016.01.21

シャシー&ボディ

願わくばヤッターメカのような変身ギミックがあれば完璧だったのに……。しかしその心配は杞憂にすぎなかった。イグニスは、もう変身していたのである。

もとはと言えば、このクルマのプラットフォームはスズキ・ソリオのものなのだ。ヤッターワンが大改造を経てヤッターキングになるように、ソリオの骨組みはコンパクトSUVに姿を変えた。

まずは、最低地上高を40mm高め、スズキのクロスオーバーの名に恥じない180mmとした。

さらにアプローチアングルは20.0°を確保。デパーチャーアングルはリア・オーバーハングの短さを活かし、2WDが38.8°、4WDが38.3°となっている。

際限なくつづくドロンボー一味との総力戦にそなえるかのように、前:マクファーソンストラット、後ろ:トーションビームの足まわりは、サスペンション・フレームと車体メンバーの固定点を増やしサスの横剛性を高めている。

アンダーボディはソリオと共通で、軽量化と高剛性を両立する滑らかな形の骨格を採用。高い車高やスライドドアが売りのソリオと比較して、70kgも軽いイグニスは、最軽量モデルで車両重量を850kgに抑えることができた。

インテリア

「ポチッとなー」は、操作系のボタンを、ポチ、ポチと次々に押しこんでいき、そのどさくさに紛れてドロンジョの胸のふくらみにも指先を向けるという、非常に応用性の高いスキルである。

イグニスのコンソールを見ると、7インチ・タッチパネル式メモリーナビがインパネから独立してそそり立ち、その下方で上下2列に並んだトグルスイッチやボタン類が、ポチッとされるのをいまや遅しと待っている。

それを見て電流が走った。これは…ポチッとし放題のクルマではないか。

インテリア全体の雰囲気は、ダッシュボート上部がブラック、下部がホワイトという大胆なコントラストでまとめてあり、女性受けも申し分ない。

男ごころをそそるクロスオーバー・イメージのモデルらしく、前席ヒップポイントは615mmと高めに設定され、コクピットからの眺めは見晴らしがいい。是非、パンタロン調のツナギに仮面姿という、あのワケの分からないコスチュームで乗り込んでみたい。

2435mmあるホイールベースのおかげで、室内長2020mm、前後乗員間距離765mmと車内にゆとりはあるが、ソリオほどインパクトある広さではない。それでも、165mmスライドする後席や、最大415ℓの荷室容量は、コンパクトな見た目からは想像できないものだ。