徹底解説

2016.03.09

スズキ・バレーノ

AUTOCARが愛してやまないBセグメントの世界に、新顔がくわわった。その名はバレーノ。スズキの新型コンパクト・ハッチだ。

英国人はとりわけ、このセグメントに手厳しい評価を与えがちだが、それだけにお気に入りモデルへの思い入れはひとしおである。

スズキ・バレーノは、総合力という武器でライバルに立ち向かう、日本設計・インド生産のグローバル・モデルだ。

デミオとも、フィエスタとも、VWポロとも異なる選択肢は、目の肥えた読者にどう映るだろうか。

エクステリア

このクラスの代表車種、フォード・フィエスタやデミオが獣類をおもわす鋭い顔だちなのに対し、バレーノは、なんというか、カピバラ系だ。

しかし、スズキが “液体金属のような” と表現する光沢を含んだボディワークに目がとまった瞬間、バレーノの見え方は変わってくる。

そのボディサイドは、跳ね上がるウインドウラインと流れるキャラクターラインを、安定感のあるフェンダーで支える構成になっており、スズキとしては異例なほど豊かな抑揚がある。バレーノは、光の映り込みで見せるタイプのクルマなのだ。

リアは、ボディ後端が印象的に断ち切られ、その両脇にLEDコンビランプを配した。ダイナミックに傾斜したハッチ・ウインドウの効果もあって、リアセクションは今にもこぼれ落ちてきそう。今までにない躍動感を生み出している。

全長x全幅x全高は、3995x1745x1470mm。デミオに比べて、-65mm、+50mm、-30mmというロー&ワイドなプロ―ポーションを取った。

バレーノは個性派のクルマではなく、どちらかというとエレガントなスズキ車なのである。

日本では馴染みのない、スズキの高級ディーラー網を題材に、次ページではバレーノというモデルの狙いを見ていく。

 

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