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ベントレー・ベンテイガ

2016.06.09

昨年9月9日にクルーで公開されたベントレー初のSUVモデル、ベンテイガの発売がいよいよ日本でも開始された。このベンテイガは、2012年3月のに開催されたジュネーブ・モーターショーで、EXP 9Fコンセプトとしてリリースされたプロトタイプに端を発するSUVで、当時ベントレーのCEOになったばかりの、ウォルフガング・デュルハイマーは、「最も高価な、そして最も最速で、最も評判が高いSUVであって欲しい。われわれはレンジ・ローバーや、ポルシェ・カイエン・ターボS、アウディQ7といった上のクラスを狙っている。もちろん、先例がない。しかし、成功すると信じている」とコメントを残した。

ウォルフガング・デュルハイマーは、今から14年ほど前に、ポルシェの生産責任者であった時に、ポルシェとしては前例のないSUVであるカイエンをリリースした張本人である。カイエンのデビュー時には、主に熱心な911信者からはかなり強い反対があったが、ご存知のとおり結果的にこのカイエンはポルシェのベストセラー・モデルに成長している。

このEXP 9Fコンセプトは、その2012年の8月にプロダクション化にゴーサインが出され、その後3年間にわたるブラッシュ・アップを受けて、ベンテイガとして3年後のジュネーブで公開されたものだ。そのスペックは、ベントレーらしいラグジュアリーな設えはもとより、そのエンジンには608psの最高出力を誇る6ℓツインターボW12を搭載し、301km/hというトップスピードを誇る、SUVとしては異例のパフォーマンスを備えていた。

ちなみに、’ベンテイガ’ というあまり馴染みのないモデル名はカナリヤ諸島の険しい山々にちなんだものなのだという。なお ’ファルコン’ という名前も候補に挙がっていたという。

ベントレーの言葉を借りれば、“最速かつもっともパワフルでラグジュアリーなSUV” であるベンテイガの中身を検証していこう。

エクステリア

チーフ・デザインをつとめたのはリュック・ドンカーウォルケ。その後2015年6月にベントレーのチーフ・デザイナーとしてステファン・シエラフが就任しているが、実際のデザインを進行したのはリュック・ドンカーウォルケと考えてよいだろう。ドンカーウォルケは、EXP 9Fコンセプトとはまったく異なる考えでベンテイガは造られたと語っていた。EXP 9Fコンセプトは、「プロダクション・モデルの提案というよりも、ベントレーSUVがいったいどんなものになるのか」というアイデアに過ぎなかったという。

確かに、今、完成形として世に現われたベンテイガを見ると、スタイルこそSUVだが、現行ベントレーのデザイン・ランゲージを非常にうまく取り込んでいることがわかる。

最終デザインで最も優先されたのは、高速域のスタビリティを実現すべきエアロダイナミクスだったとのこと。この結果2m近い全幅に決定されたのだという。

ホイールアーチとフェンダー、そしてボンネットが、バランスの取れたスポーティさとSUVらしい佇まいを形成する。また、ベントレー独特のくっきりとしたパワーラインと逞しいリア・ハンチによってサイド形状はぐっと引き締まった雰囲気を与えている。これに、大型のマトリックス・グリルや “B” をかたどったウィング・ベントなど、ベントレーのトレードマークともいえる装飾が、モダンでダイナミックでエレガントな印象を与えている。

フロントのマトリックス・グリルの両側にはサラウンドにLEDが特徴的に配された4眼のヘッドライトがレイアウトされる。ここが2眼のEXP 9Fとは異なるところ。また、外側のヘッドライトの中央はボディ・カラーと同色になっており、更にそこにヘッドライト・ウォッシャーを目立たないように装着しているところなど細かい配慮も見受けられる。

また、ベンテイガの高い走破性を印象付けるために、フロント・バンパー下部にはスキッド・プレートが組み込まれている。

一方、リアは、区切りのあるデザインのテールライトの中に、”B“ の形に光るグラフィックを採り入れたのを特徴とする。

ボディ・サイズは、全長、全幅、全高が5150×1995×1755mmで、ホイールベースは2995mm。ボディ・ウエイトは2530kgという値だ。