ボナムス・グランデ・マルケス・ドゥ・モンド・グランパレ

●2015.02.05　パリ／フランス レトロモービル・ウイークには、今年も3つのメジャー・オークショナーが開かれた。RMオークションの翌日に、グランパレを舞台にボナムスが143台を持ち込み盛大に開催した。  
パリ8区にあるグランパレは1900年のパリ万博のために建造された展示会場で、かつてはパリ・サロン(モーターショー)もここで開かれていた。鉄骨とガラスで構成された屋根部分は、今ではレトロな雰囲気を漂わすことから、様々な展示会を始めツアー・オートのスタートポイントとしても使われている。 このグランパレを舞台にレトロモービル・ウイークにボナムス・グランデ・マルケス・ドゥ・モンド・グランパレ・オークションが行われた。世界中からエンスージァストが集まる時期のオークションだけに143台のコレクターズカーが用意される共に、48台の2輪車、142点のアートやカタログ、パーツなどのオートモビリアと、気合いの入ったラインナップが用意された。 レトロモービルにリンクして開催されていることもあり、どちらかというとヴィンテージ期の旧いモデルが多かった。フランスだけにブガッティやドラージュ、ドライエ、ファセル・ヴェガも数多く出品されていた。 ここで最高落札額を記録したのはフェラーリではなく、1965年型アストン・マーティン DB5 カブリオレの2億5617万円だった。ここではフェラーリに人気のモデルが無かったこともあるが、DB5 カブリオレの最高落札額を記録した。これに1962年型アストン・マーティン DB4 カブリオレの1億6457万円、1930年型アルファ・ロメオ 6C1750 グランスポルトの1億5991万円、1930年型イソッタ・フラスキーニ 8A SS カブリオレの1億2576万円、1960年型マセラティ 3500GT スパイダーの1億713万円がベスト5となった。ヴィンテージ・モデルがベスト5に顔を出すのも、レトロモービル・ウイークのオークションらしい。 昨年の夏からボナムス・オークションに出品されている元マラネロ・ロッソ・コレクションの放出車だが、ここでは魅力的なアバルトが6台出品され、いずれも貴重なモデルだったためすべて落札されている。 このほか一般のエンスージァストが多く集まることから、シトロエンDS/ID系や戦前のルノーのバス、使い込まれ自然な雰囲気を漂わせるルノー・ドーフィンなどマニアックな物件も多く、いずれもお値ごろの価格で落札されていた。

1€（ユーロ）=135円で計算　NS=落札不成立。日本円価格の括弧内の金額は、主催者が発表した予想落札価格。