オークションの読み方「ボナムス・グッドウッド・リヴァイヴァル・オークション」

最終更新日:2017.09.24

オークションの “読み方” を学べる「オークション・リザルト」。今回は、拘りのイベントに併催のボナムス・グッドウッド・リヴァイヴァル・オークションの濃さを解読してみましょう。

■もくじ

どんなオークション
「ボナムス・グッドウッド・リヴァイヴァル・オークション」とは
ポイント1 ’50~’60年代のファッションで来場

どんな車両が出品?
ポイント2 いつもと違う高額落札車
ポイント3 コンペティションカーの多さが傾向を物語る
ポイント4 英国車が一杯
ポイント5 トラックから飛行機まで出品

流札? 落札? リザルト一覧
「ボナムス・グッドウッド・リヴァイヴァル・オークション」リザルト一覧

どんなオークション?

「ボナムス・グッドウッド・リヴァイヴァル・オークション」とは

●2017.09.09 「ボナムス・グッドウッド・リヴァイヴァル・オークション」
グッドウッドサーキットで行われるヒストリックカーレースのパドック内で開かれるのがボナムス・グッドウッド・リヴァイヴァル・オークションだ。

text: Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo: BONHAMS

ポイント1 ’50~’60年代のファッションで来場


6月に行われるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(GFOS)は、今や世界的なクルマのイベントとして認められている。GFOSは敷地内の道路を使ってヒルクライムのデモランが行われるだけだが、本格的なヒストリックカーレースを目指して始められたのがグッドウッド・リヴァイヴァルだ。グッドウッドサーキットを舞台に行われるのだが、雰囲気作りのために参加者はもちろん、ギャラリーまで’50~’60年代のファッションで来場することが要求される拘りのイベントなのである。

この拘りが支持されイギリスを代表するヒストリックカーレースへと成長し、それに伴いボナムスによるオークションがパドックで開かれるようになった。イベントの性格からコンペティションモデルが多いのが特徴で、先頃までグッドウッドサーキットのレースを走っていたモデルが出品されることも多い。またスーパーカーは少なく、戦前車から’60年代までの車両が主流なのも特徴といえる。

ポイント2 いつもと違う高額落札車


コアなエンスージァストが集まるイベントで開かれるオークションだけに、その結果も一味違っていた。最高落札額を記録したのはオークションの常連といえる1973年フェラーリ365GTB/4デイトナ(8671万円)だったが、以下
1964年アストン マーティンDB5(8030万円)
1952年ベントレーRタイプ・コンチネンタル・スポーツサルーン(8030万円)
1963年フォード・ギャラクシー500ホルマン&ムーディ(6749万円)
1935年ラゴンダLG45 4 1/2Lモンテカルロラリー・チームカー(5307万円)と、英国車中心の顔触れが続いたことからも、このオークションの傾向が見えてこよう。

ポイント3 コンペティションカーの多さが背景を物語る


ヒストリックカーレースに併催のオークションだけに、そこには数多くのコンペティションモデルが並ぶ。サルーンを改造したレース仕様から、走りを楽しめるGT、スポーツカー、更にはラリー用マシンまで用意された。

コンペティションモデルで最も注目を集めたのは、当時ホルマン&ムーディが製作したライトウェイト仕様のフォード・ギャラクシー500だ。英国のレースでジャック・シアーズが駆って活躍したそのものだけに、ヒストリーが認められ6749万円で落札された。

このほかBMCのワークス・ラリーカーとして1961年のアクロポリスラリーでラウノ・アルトーネンのドライブでクラス優勝を記録したオースチン・ヒーレー3000Mk-1は、3385万円まで値を上げている。

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