コラム&エッセイ

2017.10.10

まだまだ頑張る現役編集長の奮闘録

マツダ「SKYACTIV-X」搭載車/トヨタ・スポーツ800に乗る 笹本編集長コラム

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マツダの次世代ガソリンエンジン SKYACTIV-X搭載車を試乗する

先頃、発表されて大きな反響を呼んだ、マツダのSKYACTIV-Xエンジンを搭載した試作車に実際に試乗することが出来た。試乗したのは、マツダの美祢試験場である。

ここはかって美祢サーキットとして、各種レースを行っていた場所であり、私も20年ほど前に、フェラーリチャレンジ・レースなどで訪れており、当時、インフィールドのヘアピン・コーナーの攻略に苦労したことを懐かしく思い出した。

さて、マツダの新技術は、近年SKYACTIVという総称でまとめられ、2010年に新技術を初めて発表して以来、発表する度に、毎回、え、そんなことができるの? と思うような常識を覆す内容が多く、しかも、それが確実に実現されてしまうのだから、驚くと同時に、マツダの技術陣の物事を見極める確かさや、粘り強さ、などを強く感じるのだが、果たして今回はどうだったのだろうか。

一言で言えば、今回のSKYACTIV-Xのエンジンのお題目は、ディーゼル・エンジン並みの燃費の良さでありながら、通常のガソリンエンジン以上の瞬発性や走行フィールが実現できる、ということであるが、そんな夢のようなスペックを実現するカギは、リーンバーンである。

通常の理想の空燃比は、14.7であるが、その倍の30ぐらいまで引き上げて、圧縮着火すると、非常に効果的であることはこれまで実証されていたが、いざ、それを現実の状況で実現しようとすると難しく、それ以上の開発がなされていなかった。

しかし、マツダはそれにチャレンジし、スパークプラグを装着して点火を調整することにより、制御を可能にした、ということである。この辺りの詳細な説明は、佐野弘宗君が別稿で解説をしているので読んで頂きたいが、実際に試乗してみると、予想以上の完成度であった。

市販車のデミオにまず乗り、その後、試作車に乗る、という順番でテストドライブを行ったのだが、スタート時のピックアップも良く、高速域の伸びもとても良い。

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AUTOCAR JAPAN 編集長 笹本健次

1949年生まれ。趣味の出版社として知られるネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長を務め、2012年1月よりWeb版AUTOCARの編集長も兼務する。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。