まだまだ頑張る現役編集長の奮闘録

2017.10.10

マツダ「SKYACTIV-X」搭載車/トヨタ・スポーツ800に乗る 笹本編集長コラム

なぜ、既存の内燃機関の熟成に注力するのか?

唯一、まだ詰め切れていない点としては、中速域の2500rpmあたりで、アクセル操作に対しややもたつきが感じられていたことであるが、これは2019年の発売時期までには当然解決できるだろう。実際の燃費がどの程度になるのかは、計測できなかったが、おそらくかなり良好になると思われる。

世界の潮流が、EVへと大きく舵を切っているように見える昨今、マツダが、なぜ、このような既存の内燃機関の更なる熟成へ力を注いているのだろうか。

それは、トータルのCO2削減を目指す場合、EVに必要な電気を作り出すことから始まる全ての排出量がEVよりも少なければ、内燃機関の存在はまだ有力であり、実際に利便性の点からも有利である。

実際、2035年時点でも、84%を内燃機関のクルマが占める、と予想されているのだ。マツダの目標は明確だ。あらゆる可能性は排除せず、既存の技術も極限まで磨いてゆきながら、EVなどの新技術にもチャレンジしてゆく、そして、その根底に常に流れるのは、あくまでも、クルマを愛し、楽しむ、人とクルマのかかわりを濃密にしてゆく、すなわち人馬一体という精神を実現してゆくということなのだ。

この技術と同時に、今年の東京モーターショーの発表内容も公表されたが、クルマのあらゆるところに、既存の常識を覆す技術を導入する姿勢は本当に頼もしい。

AUTOCAR JAPAN 編集長 笹本健次

1949年生まれ。趣味の出版社として知られるネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長を務め、2012年1月よりWeb版AUTOCARの編集長も兼務する。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。
 
 
 

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