コラム&エッセイ

2018.07.22

猪爪杏奈の「猪突猛進」コラム

編集部より

皆さん、こんにちは。Mazda Women in Motorsport 2期生、Lovedriveの猪爪杏奈です。今回は、2016年5月6月に3回行われた山口県美祢試験場での合宿訓練についてお話させていただきます。まったく思うような結果が出せなかったときに、井原慶子さんの言葉が胸に刺さりました。

第3話:はじめての合宿訓練 ― 猪爪杏奈の「猪突猛進」コラム

美祢試験場で合宿訓練

2016年5月6月に3回行われた山口県美祢試験場での合宿訓練。1期生の先輩方も加わり、NCロードスター、NDロードスターをひとり1台使用させてもらい、最初は広場でアクティブセーフティ(急制動)や定常円の練習。

つい最近ヒール&トウが10回中7回やっとまともにできるようになったレベルではなかなか一発合格にならず、それどころかいつも最後まで残ってしまう。ジムカーナのようなコースでも、タイムも下位に沈み、「わたしって才能のかけらもないじゃん」と気持ちも沈みました。

しかし全体講義の中で井原慶子さんの「速いだけでは選ばれません。速くなるのは誰でもなれる。そこから先に必要なのは、素直さ、実直さ、強さです」という言葉が心に響きました。

「……そうか。それだったらわたしにもチャンスはある!」もちろん訓練では1番を目指して全力を尽くしたけど自分らしさをアピールしようと、とにかく井原さんの一番近くにいようと努力しました。

講義もご飯も写真を撮る時も! 場所はとにかく一番前!(そういえば、幼少期「おかあさんといっしょ」という番組に出た時も、歌のお兄さん/お姉さんの横を陣取ってたっけ)

Mazda Women in Motorsportの訓練は、試験場が貸切だったので、最後の方になるとポツリポツリ人数が減っていきます。「もうすぐ終わるけど走りたいひといる?」と声がかかれば、すかさず「はいはいはい!」と急いで走りに行きました。

そんな時常に一緒に手を挙げていたのは、のちのパーティレースで強敵になる1期生の岩岡万梨恵さんと北平絵奈美さんでした。

成績が埋もれたまま迎えた最終日の前夜、「このままじゃ終わる」と感じてホテルで井原さんを捕まえて泣きながら「一番になりたいんです! アドバイスください!」と話しました。

結局最後まで成績は良くなかったけど、「ロードスター・パーティレースIII西日本シリーズ」に1期生の万梨恵さんと一緒に選抜され、2期生で一番早いレースデビューを迎えることになりました。

レーシングドライバー 猪爪杏奈

1995年生まれ。まっとうな人生を歩んでいたが、突然周囲の反対を押し切り、2016年Mazda Women in Motorsport2期生のオーディションを受ける。ロードスター(ND)で連続表彰台獲得や、日本一決定戦でコースレコードポールポジションを獲得するなど衝撃のデビューを飾る。2017年全日本電気自動車レースシリーズチャンピオン。2018年スーパー耐久、ロードスター・パーティレース西日本シリーズ参戦中。師匠・井原慶子の背中を追い、「レーシング・キャリアウーマン」になるべくLovedrive株式会社に入社。「とりあえずなんでも全力で!」をモットーに日々奮闘中! レースウィークにお腹を下してトイレから出られなくなるのが最近の悩み。
 
 
 

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