コラム&エッセイ

2018.09.16

猪爪杏奈の「猪突猛進」コラム

編集部より

Mazda Women in Motorsport 2期生、Lovedriveの猪爪杏奈です。9月8日に、岡山国際サーキットで行われたロードスター・パーティレース西日本シリーズ第3戦に参戦しましたが、0.3秒で表彰台を逃しました。チャンピオン争いからも大きく後退。負けた理由を分析します。

第10話:ロードスター・パーティレース西日本シリーズ第3戦で学んだこと ― 猪爪杏奈の「猪突猛進」コラム

photo:B-Sports、Hajime Oyake(小宅一)、Kazuyuki Omori(大森和之)

もくじ

雨と向きあうには
ウエットならではのセオリー
表彰台まであと1台
強烈に「1番」が欲しい

雨と向きあうには

みなさんこんにちは。Mazda Women in Motorsport 2期生、Lovedriveの猪爪杏奈です。

先週9月8日(土)に、岡山国際サーキットで行われたロードスター・パーティレース西日本シリーズ第3戦に参戦しましたが、0.3秒で表彰台を逃してしまいました。チャンピオン争いからも大きく後退してしまった。今回は負けた理由を冷静に分析したいと思います。

あ〜〜〜〜!!! 悔しい!!!! 超悔しい!!! 冷静? 全然冷静になんてなれないよ!

今の素直な気持ちを言葉にしてと言われても、正直これしか出てこない。

シリーズチャンピオンを狙っていたわけですから。だけど改善するためには反省しなければ。なんでこうなってしまったのだろう。

今回は、水曜日から岡山国際サーキットで練習をしました。予選までに最高のセットアップを決めて、このタイヤでのコースレコードタイムを更新するぞ!(昨シリーズまではPOTENZA RE-71Rという指定タイヤ。今年からPOTENZA アドレナリン RE003という指定タイヤでレギュレーション変更)と意気込んでいました。

金曜日には、チームメイトでLovedrive3期生の土屋麻衣さんも合流。ちなみにね、土屋さんめっちゃ可愛いです。(笑)

今回はスーパーフォーミュラやF3と併催だったので、土曜日1DAYのレース。金曜日の走行まではドライコンディション。セットアップもドンピシャで決まり、狙ったタイムもコンスタントに出せている。

これは優勝狙えるかもしれない! と思ったが……土曜日の雨予報が濃厚だと知った。ウエットコンディションのテストはしていなかったので、「うそでしょ!」と、ショックと不安で心が占領された。

しかし、体育大学のスポーツ心理学での授業のある先生の一言を思い出した。

「どうにもならない天候やライバルのこと、結果ばかり気にすると、最大パフォーマンスは発揮できない傾向にある。今自分にできることにどれだけ集中できるかが、アスリートの強さである」

確かに天気のことはどうすることもできない。今わたしにできる最大限のことってなんだろう。どうにもならないことに向いていた意識を、いまの自分といまのわたしの車に向けた。

チームの公式アドバイザー兼メカニックで帯同している父と、雨のセットや空気圧について、最善策を出し合い、翌日に向けてできることはすべて行った。

next pageウエットならではのセオリー

すべての画像をみる

レーシングドライバー 猪爪杏奈

1995年生まれ。まっとうな人生を歩んでいたが、突然周囲の反対を押し切り、2016年Mazda Women in Motorsport2期生のオーディションを受ける。ロードスター(ND)で連続表彰台獲得や、日本一決定戦でコースレコードポールポジションを獲得するなど衝撃のデビューを飾る。2017年全日本電気自動車レースシリーズチャンピオン。2018年スーパー耐久、ロードスター・パーティレース西日本シリーズ参戦中。師匠・井原慶子の背中を追い、「レーシング・キャリアウーマン」になるべくLovedrive株式会社に入社。「とりあえずなんでも全力で!」をモットーに日々奮闘中! レースウィークにお腹を下してトイレから出られなくなるのが最近の悩み。
 
 
 

人気コンテンツ