社会人1年目、ポルシェを買う。

2018.09.30

皆さん、こんばんは。「社会人1年目、ポルシェを買う。」の上野太朗です。シャカイチ号、旅立っていきました。手放すと決めてから、あっというまでした。ほんと、あっというまだったなぁ。どうしてもシンミリとしてしまいます。自分で選んだことなのですけどね……。

第76話:シャカイチ号が売れてから。

もくじ

いろいろと思い出す
気がつけば76話に

いろいろと思い出す

9月29日の朝、シャカイチ号は
あたらしいオーナーのもとへ嫁いでいった。

予報は雨だったけれど
どうしても最後に洗車がしたくて、
近くのいつものコイン洗車場で洗った。

ホイールの内側もタイヤハウスの中も
ドアのヒンジのところも丁寧に洗った。

ドア後端から控えめに膨らむフェンダー。
オレンジのマーカーに、小さなホイール。
心に焼き付けておきたかった。

もちろんキレイなところばかりではない。

わずかにシワが入ったシート、
エアコンの吹き出し口を覗けば、
なかのスポンジが顔を見せている。
でもこれらすべてが愛おしいのだ。

約束の場所まで東名高速で向かった。
いつもどおり東京ICのあたりで混んだ。
もっと混んでくれたっていい。
そのぶん996と長く過ごせる。
ガラス越しに優しく膨らんだライトの峰を
もっと長いあいだ眺めることだってできる。

横須賀に初めて見に行った日のこと。
(センパイからは反対されたこと)

交差点ではじめてクルマが止まったこと。
(あれはもう2度と経験したくない)

隣に乗った編集長の唖然とした表情。
(わるい意味でね。もはや恐怖体験)

分割払いでフェンダーを修理したこと。
(ぶつかった直後の落胆といったら)

妹のお年玉を借りて車検を受けたこと。
(あの回を読んだ親戚は一同絶句したそう)

そして、今まで出会うことのなかった
ユニークという言葉では足りないくらい
個性に満ちた友人との出会い。
あぁ、いろいろと思い出すなぁ。

待ち合わせの場所につくと、
シャカイチ号の新オーナーは待ってくれていた。

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