Juju(野田樹潤)ブログ

2018.12.30

12歳のプロレーサーJuju(野田樹潤)の連載。第13回は、2018年の振り返りです。もちろん悔しかったこともありました。いっぽうで手応えもありました。

第13話:2018年を振り返る 悔しかったこと/手応え ー Juju(野田樹潤)ブログ

photo:Kazuyuki Omori(大森和之)

2018年 悔しかったこと/手応え

2018年も、もうすぐ終わりですね。

今回は、今年最後のブログということで、1年をふりかえってみたいと思います。

わたしにとって、2018年はF3への挑戦の年。

F4マシンとF3マシンでは、エンジンのパワーやタイヤも違っていて、最初は少しとまどうこともありました。

でも、U-17レースではすべてのレースで優勝できたし、シーズン最後の挑戦となるセパンでの練習走行でも、海外のトップ選手たちと走って、自分なりに手ごたえを感じることができて。

これまでやってきたことが、ちゃんと結果に繋がってきている、そう思えたんですよね。

チーム監督でもあるお父さんは、わたしの成長のはやさにちょっと驚いたみたい。

「F4マシンからF3マシンへの乗り換えでは、大人でも乗りこなすのが大変なんだ。だから、JujuをF3に乗せると決めたときは、『スピードに慣れればいい経験になるし、まずは2年ぐらいで乗りこなすことを目標にしよう』って。でも、実際に乗せてみたら、意外とあっさり乗りこなして、タイムも出せるようになっていたのは予想外だったね!」って。

そして、「本当によくがんばったね」ってほめてくれました。

ただ、マシントラブルでわたしがなかなか練習できなかったことは、とても残念だったみたい。

たしかに、今年は、練習ができない期間が長くて、焦ったこともありました。

マシンが思うようなセッティングにできず、ピットの中で怒鳴り声が上がってることもあったし。ピリピリとした雰囲気のなかで、メカニックさんや、ほかのスタッフが悩んでる様子を近くで見ていて、辛くなってしまうことも。

でも最終的には、マシンも良くなって、わたしもいい走りができるようになったので、すごく良かったなって思うんです。

そして、いいことも、悪いことも、みんなで乗り越えたことで、チームのみんなと一緒に成長することができた。そういう意味でも、とてもいい1年になったと思います。

来年も、さらに高い目標に向かって頑張っていきます!

これからも、応援よろしくお願いします。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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