[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

社会人1年目、ポルシェを買う。

2019.11.28

100字サマリー

「社会人1年目、ポルシェを買う。」の上野太朗です。とてもとても幸運なことに、ナローポルシェにのるチャンスがありました。1968年式の911 Lです。「GO!GO!ラリー in 東北」参加中の鮮烈なできごとでした。

第100話:ナローポルシェにのった。 ― 社会人1年目、ポルシェを買う。

もくじ

ナローポルシェにのった
危うくて、生々しい
笹本編集長にこのことを話した

ナローポルシェにのった

ナローポルシェにのった。1968年式。整備からあがったばかり。好調。

このクルマの持ち主はSUPER ZOILで有名なあの会社。唐沢寿明さんが主催する「GO!GO!ラリー in 東北」に参加するため、同時出走したメルセデス・ベンツ280SL(1970年式)とともにハンドルを任せていただいたのだった。

ここのところ、より旧い方へ、旧い方へと、ポルシェへの興味が向いている。

僕のクルマ、911 SCが1979年式。1968年式の911Lも、知らない人がみれば「愛らしいクラシックポルシェ」というくくりになるだろうけれど、実際、11年もの間があいている。どんなものか。とても興味深かった。

ポルシェ911 L(1968年式)

911 Lはそもそもどんなクルマかというと、「911」という量産車がまず1965年に生まれた。2.0Lのフラット6は130psを発揮した。

67年には「911 S」が上位モデルとして堂々たる登場を果たし、皆が憧れた。「911」と「911 S」という2本柱になった。

その翌年、つまり1968年に「911 T」と「911 L」が登場。Tがエントリーモデル、Lが標準モデルという役割分担となった。

ちなみに911 Lを名乗るポルシェは1年で終わった。1969年以降、LはEに改名し、TとEとSの3台体制が1973年まで続いた。

LからEに改名した際、ホイールベースが57mm伸びて1168mmとなった。その分エンジンが車体後方に移動したわけではなく、もともとの位置を維持。

だから前後重量配分は、ショートホイールベースの41.5:58.5から43:57となった。(前後の重量バランスが、いくばくか良くなった)

つまり僕が幸運にもハンドルを握れたのは、たった1年だけ「L」を名乗った、製造されたポルシェの標準モデル(しかもショートホイールベース)ということになる。

AUTOCAR JAPAN 編集部 上野太朗

1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測という、いわばエリート・コース(?)を歩む。学生時代はフィアット・バルケッタ→ボルボ940エステート→アルファ・ロメオ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ・ロメオ156(V6)→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かした。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。