クルマ漬けの毎日から

2020.02.03

久しぶりにヴァンテージに試乗したクロプリー編集長。2017年に発表された現行ヴァンテージに感心すると同時に、70年代に乗ったアストンを振り返っています。どのように進化しているのでしょうか。

【クロプリー編集長コラム】70年代のアストンと、現代のアストン マーティン・ヴァンテージ

もくじ

70年代のアストン どんなクルマ?
最新ヴァンテージ 毎日気軽に乗れるクルマ

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

70年代のアストン どんなクルマ?

小型のアストン、ヴァンテージを前回試乗したのは随分前のことだ。

その間にヴァンテージは大きく変化しており、今回の試乗ではその違いを実感している。

私が初めてアストンに乗ったのは1970年代後半で、6気筒のDBS、それにV8の“サルーン”(2ドア/4シーター)だった。

当時のアストンのアプローチは、自分たちの技術と経験が正統であると自認する、パワフルで荒削りなマシンをつくることだった。そして、単に大型で高価、かつレアなものをつくるよりも、むしろ良いのだと私たちドライバーを説得することがアストン流のやり方だった。

そして、そこには真理があった。だからこそ、当時のアストンにとんでもなく高値がついていることに、私は疑問を感じている。

その時代のアストンがどんなクルマなのかを知っているからだ。

最新ヴァンテージ 毎日気軽に乗れるクルマ

しかし、この最新のヴァンテージはかつてのアストンとはまったく別物だ。

俊足で洗練されており、また快適なので、アストンを運転する独特の喜びをより多くのドライバーに伝えることができる。怖いと思うこともなく夢中になれるのだ。

なかでも素晴らしいのは、気軽に楽しめるクルマであることだ。ドアは大きく、キャビンは控え目な(しかし、くつろげる)空間となっている。ドライビング・ポジションはほぼ完璧だし、シートは長距離運転での快適性と素早いコーナリングの安全性の両方を提供する。

また、エクステリアはコンパクトで、交通量が多い路上でも扱いやすい。さらに私からの最高の賛辞として、このアストン・ヴァンテージは、ポルシェ 911と同様、気軽に日々を共に過ごすことができるクルマだとお伝えしたい。

 
 

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