Juju(野田樹潤)ブログ

2020.06.26

【Juju(野田樹潤)ブログ】第37話:ヨーロッパのデビュー戦、ポールトゥウィン! 試練も

おとずれた2つ目の試練

レース後の車検で、違ったタイヤが1つついてしまっていたことがわかり、なんと失格になってしまったんです!!!

ガーン! ガーン!

「Juju、一瞬、頭の中が真っ白になる」の巻です。

お父さんは「足を引っ張ってごめん」ってすごく謝っていたけど、こういう事もレースではあることなので。悔しかったけれど、すぐに前向かないと!

ということで、第3戦へ。

本当は、ポールポジションスタートの予定だったんですけど、第2戦が失格ということで、人生初の12番手スタートに。

実際に、12番グリッドに立ってみると、「スタート地点が遠いな~~~」って感じです。遠い目。

でも、これはもう、リベンジしなくちゃ! とにかくプッシュ!!

ところが、またまたアクシデント続出。

2回もセーフティーカーが入ってきて、ちゃんとレースができたのは8分ぐらいしかありませんでした。

「時間がないっ!」と思って、必死でオーバーテイクしまくり、結果的には9台抜いて、3位まで上がることができました。

セーフティーカーさえ入って来なければ勝てたのにな~、と思うと悔しいですけどね……。

でも、うれしかったこともありました。

あとでテレビの映像をみたら、先頭車両の様子よりもJujuのオーバーテイクの様子に注目してくれていたんですよね。

自分では、とにかく前のマシンを抜くことだけ考えて走ってましたけど、外からはこんな風に見えてたんだ、って。1人の観客として見ていたら、絶対面白いレースだったよね、って。これは保証します!

わたしの猛攻撃には、お父さんも驚いていましたよ。

「Jujuは、日本では常にトップを独走するレースしかしてなかったのに、どこであんなオーバーテイクの仕方を身につけてたんだろう?」って。

実は、見えない力を秘めていましたね、Juju選手、なーんてね。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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