クルマ漬けの毎日から

2020.06.29

1909年創業のモーガン。クロプリー編集長はその本社を訪ね、新型プラス・フォーを取材しました。この主力モデルの鍵を握るのは、新コンポーネントのアルミ製シャシーです。どのように進化しているのでしょうか?

【クロプリー編集長コラム】モーガン新時代の第2弾、新型車モーガン・プラス・フォー

もくじ

エンジンはBMW製、装備もグレードアップ
注目 アルミ製シャシー

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

エンジンはBMW製、装備もグレードアップ

モーガンの本社(英国ウスターシャのマルヴァーン・ヒルズ)へ行き、新しい主力モデルとなる新型モーガン・プラス・フォーについて取材した。

モーガンの年間生産台数およそ900台のうち、まもなく約半数をこの新型車が占めることになる。

新型プラス・フォーには素晴らしい品質と特徴がある。重量は約1t、モダンなBMW製のターボ付きエンジンは出力258ps。この出力とトルクをドライバーはいつでもすぐに使える。

またお好みならば、6速MTもオーダーできる(すでに販売されている新型プラス・シックスでは、6速MTは設定されていない)。

エントリーモデルの6万3000ポンド(日本仕様は1155万円~)という価格は、先代と比較すると大きく上昇しているが、その分、基本スペックもグレードアップしている。また、新型プラス・フォーの装備品のレベルも上がっている。

注目 アルミ製シャシー

モーガンの素晴らしい新コーポネントは、クルマの内側にほぼ完全に隠れて見えない。

だが、駐車場に戻ろうとしていた途中で、偶然これを目にすることができた。まったく新しいシャシーは、接合されたアルミ製である(写真参照)。

クラシックカーのモーガンは、シャシーの柔軟性が高いことと、段差を越える時の独特のマナーがよく知られていた。

しかし、先に登場した新型プラス・シックスでは、新しいシャシーの剛性が高まったことで、ステアリングのコントロール性能、ロードホールディング、乗り心地、ブレーキ時のスタビリティといった、全般的な進化がすでに実証されている。

プラス・シックスよりもずっと軽量で、かつ重量配分もよい新型プラス・フォーは、さらに素晴らしいモデルだろう。

 
 

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