クルマ漬けの毎日から

2020.08.10

サマリー

ホンダの電気自動車「ホンダe」がイギリスでデビューしました。クロプリー編集長はこの新型EVをとても気に入っています。しかし、最高の「5つ星」の評価を与えることはできなかった、とのこと。なぜでしょうか?

【クロプリー編集長コラム】新型EV「ホンダe」 英国デビュー その発表会に出席

もくじ

ホンダの発表会 新たなスタイル
「5つ星」ではなく 「4つ星」の理由

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

ホンダの発表会 新たなスタイル

ドライブインシアターで何か上映するのだろうか?

魅力的な小型車「ホンダe」のイギリスの発表会に出席するために、ヒースロー空港近くの洒落た湖畔の会場に到着した時、私を含め十数人のモータージャーナリストが見たのは、予想外の光景だった。

ホンダのEVへの旅はこのホンダeから始まるが、どのような発表会になるのだろう。

7月。ホンダ英国法人が、イギリスのメディア向けにホンダeの発表を行った。

この発表会は、人との距離を確保しながら、広いレクチャールームのような場所で、新技術のプレゼンテーションをするスタイルで行なわれたのではない。

ホンダの人たちはまず私たちを、このあと各自が運転することになるホンダeの車内に1人ずつ座らせた。

クルマの前方には、日中の光でもよく見える大型スクリーンが設置されている。そして、よく作り込まれたさまざまな動画が映し出された。

5枚のスクリーンが横幅いっぱいに連なるホンダeのダッシュボード。強い陽射しのもとでも、内装の照り返しに悩まされることなく見やすいのが印象的。

最も素晴らしいと思ったのは、新型車の車内に座っていながら、新技術満載のダッシュボードの機能を1つひとつ、スクリーンに現れた人からわかりやすく説明してもらえたことだった。

おかげで、私のように新しい物を使うのに手間取る者でも、複雑だと思うことはまったくなかった。

ぜひこのやり方を、パンデミックの終息後も続けてほしい。

「5つ星」ではなく 「4つ星」の理由

私はホンダeがとても気に入った。

しかし、評価は「4つ星」となった。これはAUTOCARのテスト基準に従って評価した結果なのだが、今回はこの基準が必ずしも万能ではないことが顕在化した。

というのも、オプションを追加すると3万ポンド(邦貨換算420万円)ほどになる英国価格と、航続距離が比較的短いという理由から、最も評価の高い「5つ星」を与えることはできなかったのだ。

ホンダeは、8月中に日本でも正式発表を行うことが明らかになった。

だが、私はホンダeのスタイリングとインテリアのデザインが大好きだし、特に乗り心地とハンドリングは抜群だ。

この小型車は俊敏性のみならず、乗り心地においても極めて高い柔軟性を備えている。アスファルトの段差の上を走っても、ノイズレベルは低く抑えられ、不快ではなかった。

実用性はさておき、このクルマが気に入った。手に入れたいという点では、ホンダeは「5つ星」のクルマだ。

AUTOCAR 英国版 編集長 スティーブ・クロプリー

オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。新しく独特なものなら何でも好きだが、特に最近はとてつもなくエコノミカルなクルマが好き。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。
 
 
 

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