クルマ漬けの毎日から

2020.10.26

ポルシェ・パナメーラの試乗会が英国で開催されました。新型「4S Eハイブリッド」を試したクロプリー編集長は、パワー、走行安定性、乗り心地など多くの点に感心していますが、1つだけ気になることがあります。

【クロプリー編集長コラム】ポルシェ・パナメーラの試乗会 英国で開催! 新型PHEVに試乗

もくじ

注目はパワーだけじゃない
唯一気になる 車幅

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

注目はパワーだけじゃない

ポルシェが英国南部の田園地帯にある居心地のよいパブに、期間限定のロードテスト会場を設営した。

ここを拠点に、私たち自動車ジャーナリストは大型サルーンの新型パナメーラ4S Eハイブリッドに試乗することができた。

電気モーターとフロントに搭載されたV6エンジンは、総合出力560ps、統合トルク76.5kg-mという猛烈なパワーを発し、また0-100km/h加速はわずか3.7秒と発表されている。

しかし、このずば抜けたパフォーマンスは、新型パナメーラ4S Eハイブリッドを語るうえで一部の要素でしかない。

このPHEVモデルの純粋なEVとしての航続距離はおよそ34mile(約55km)であるが、電気駆動による約130km/hまでの滑らかな走りは、実に素晴らしい。

また、走行中の安定性も極めて高く、乗り心地も洗練されている。この点は、ドライビングモードを「スポーツプラス」に選択している時も同じだ。

唯一気になる 車幅

イギリスでは現在、パナメーラの購入者の60%がPHEVを選択しているというが、これには納得がいく。

ところで、私はパナメーラのことでただ1つ、車幅が気になっている。

小さな村の細い道路を走る時は、たえず車幅を気にしながら運転しなければならず、快適とはいえない。

とはいえ、いつも言っていることだが、新型ポルシェに接すると、気持ちが高揚する。

近づくとすぐに、その極めて高品質なつくりに目を奪われ、そして幸せな気分になるのだ。

 
 

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