クルマ漬けの毎日から

2020.12.31

クロプリー編集長の目を通して見た、2020年のハイライトをお届けします。後半では、7月から12月までを振り返ります。ホンダeが英国でもデビューし、新型イネオス・グレナディアも誕生しました。

【クロプリー編集長コラム】取材を通して見た「2020年」 後編

もくじ

ホンダeから始まった夏
10月 お気に入りのマスク

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

ホンダeから始まった夏

ホンダeがイギリスでも発表された。屋外で、素晴らしい発表会が開催され、イギリス国内のジャーナリストが参加した。

各自に消毒された試乗車が用意され、ドライブイン・シアターのようなスクリーンを通して、説明が行なわれたのは、面白かった。

慣れない操作の説明を理解するには、運転席に座って説明してもらうこと以上に良い方法はない。

これは、将来に向けて良いアイディアかもしれない。

8月 ビスター・ヘリテージ

オックスフォードシャーにあるビスター・ヘリテージは、コロナ禍にもかかわらず、今年、本格的にビジネスをスタートした(「ビスター・モーション」と呼ぶ場合は、現代のエンジニアリングを取り扱う会社も含む)。

人と人との距離を確保したアウトドアのイベントに、金曜午後のグループのひとりとして招待された。

かつて、ここは英国空軍基地だった。その前庭には自前の地ビール醸造所がつくられ、そのビールは「リグリー・モンキー」と呼ばれている。

これは、かつての自動車メーカー、フレイザー・ナッシュのトランスミッションに使われていたメカニズムにちなんだ名前だという。

8月 2シリーズ・グランクーペ

今年、あまり楽しめなかったクルマが1台ある。その名は、BMW M235i xドライブ・グランクーペ。

素晴らしいパワートレインが与えられているし、シャシーとパフォーマンスの視点からも、ハイスピードの長距離ドライブで本領を発揮するクルマだといえる。

しかし、乗り心地は過度に硬く、タイヤのノイズも大きい。

それにこのシートのことを、私はこの先ずっと忘れないだろう。というのも、55年におよぶカーライフのなかで、背中が痛くなるという初めての経験をしたからだ。

9月 イネオス ・グレナディア

忙しい月だった。新型イネオス ・グレナディアの実物を初めて見た。

デザインは明快で、伝統的でありながらも現代的でもある。

イネオス ・グレナディア
レブズ・リミッター・チャリティの模様。

また、9月には、ビスター・ヘリテージに2度出かけている。

最初は「レブズ・リミッター・チャリティ」というイベントに参加し、2度目は「ドライブイン・デー」を楽しんだ。

ビスター・ヘリテージの広大な敷地を自由に使えるからこそ、「ドライブイン・デー」のような催しが可能になる。

このイベントではクルマから映画を見ることもできたが、私は映画は見ないで、ただ周囲のクルマを観察していた。

AUTOCAR 英国版 編集長 スティーブ・クロプリー

オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。新しく独特なものなら何でも好きだが、特に最近はとてつもなくエコノミカルなクルマが好き。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。