クルマ漬けの毎日から

2022.09.18

エリザベス女王は、公務でも私生活でも、さまざまなクルマと繋がりがありました。なかでも「ランドローバー・ディフェンダー110」は、女王が自ら運転して使っていた1台でした。

エリザベス女王の「ランドローバー・ディフェンダー110」【クロプリー編集長コラム】

もくじ

訃報を聞いて
自動車ミュージアムで 嬉しい偶然

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

訃報を聞いて

9月8日、ちょうどこの毎週のコラムを書いていた時、エリザベス女王がスコットランドのバルモラル城で亡くなったと発表された。

この訃報を聞いた瞬間、悲しい気持ちでいっぱいになった。

女王のお気に入りはディフェンダーだけではない。ヴォグゾールPAクレスタ・フライアリー・エステート(1961年製)も愛用。ワゴンなので愛犬コーギーのスペースもたっぷり。現在、このナンバープレート「MYT1」は新型レンジローバーL460(Mk5)に引き継がれ、2022年9月13日には女王の棺をロンドンへ運ぶ車列に加わっていた。

また同時に、女王がバルモラル城に特別な愛着を持っていたこと、そしてランドローバー・ディフェンダー110などを彼の地で自ら運転していたという逸話を思い出した。

自動車ミュージアムで 嬉しい偶然

翌日、たまたま所用でブリティッシュ・モーターミュージアム(イギリス中部のゲイドン)を訪ねた。

偶然にも、訃報を聞いた時に私が思い浮かべた、女王のランドローバー・ディフェンダー110が展示されていた。

エリザベス女王が所有していたランドローバー・ディフェンダー110。ブリティッシュ・モーターミュージアムでは女王を追悼して、女王が個人的に所有したクルマと公用車を展示。

女王のような高貴な人が、こういう無骨なクルマを、広大で荒涼としたスコットランドのハイランドで運転していたことを想像しながら展示を見ていたら、なぜか私の気持ちは和らいだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。

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