クルマ漬けの毎日から

2022.12.30

取材を通して見た「2022年」前編【クロプリー編集長コラム】

5月 ポルシェ・タイカンGTSスポーツツーリスモ

この赤のポルシェ・タイカンGTSスポーツツーリスモは、グッドウッドの後援で開催された自動車ジャーナリスト向けの試乗会に登場した1台。

このイベントには高級車がたくさん集合した。今年私が試乗したなかで、このタイカンはベストカーの最有力候補。

「どのクルマを家に持ち帰りたいですか?」とイベントなどで訊かれることがよくあるが、私はめったに答えられない。

だが、この時ばかりは、その答えを確信した。家に持ち帰りたいクルマ、それはこのタイカン。

6月 テスラでレース

テヴォ・ソリューションズ社のジョン・チェンバーズに招待され、テスラのことを学んだ。

チェンバーズはテスラの愛好家で、テスラの性能を上げるパーツを、同じ趣味を持つエンスージァストに販売している。

性能アップの目的は、アビンドン飛行場(オックスフォード近郊)で行なわれる短距離レースで愛車を走らせることだ。

100台のクルマが飛行場でのスプリントに参戦し、私たちテスラ組からは4人出場した。

標準仕様に近い4台のテスラは、3位、6位、7位、13位(私)の順にフィニッシュ。スピードと加速に定評のあるテスラは、操縦性とブレーキ性能が高いことも証明した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。

関連テーマ

 
 

おすすめ記事

 

人気記事

        ×