クルマ漬けの毎日から

2023.11.05

この秋、日産はロンドンにある「日産デザインヨーロッパ」の設立20周年を記念して「コンセプト20-23」を発表。クロプリー編集長は発表イベントに参加し、クレイモデルの制作を体験しました。

日産でクレイモデルの制作体験【クロプリー編集長コラム】

もくじ

日産の新コンセプトカー 発表イベント
「クレイモデル」へ回帰
体験! クレイモデル制作

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

日産の新コンセプトカー 発表イベント

新たなスキルを習得するには、私は歳をとりすぎているだろうか? そうでないことを願いたい。

じつは今日、もし才能があれば、自分にとてもよく合う仕事を見てきたばかり。

それは、カーデザインスタジオでのクレイモデル制作の仕事。ロンドンにある日産のデザインセンター「日産デザインヨーロッパ(NDE)」で、私たち数人は短時間この作業を体験させてもらった。

日産コンセプト20-23

それは、デザインスタディとして設計された「コンセプト20-23」と呼ばれる小型車が初公開されたイベントの一部だった。

今年、NDEが設立20周年を迎えたことを記念して、この刺激的なコンセプトカーが発表された。

「クレイモデル」へ回帰

数年前、コンピュータデザインのソフトウェアが進化したことで、手作業によるクレイモデルの制作は終焉を迎えるのではないかと思われていた。

NC加工機を使って実物大を安く、しかも早くつくることが始まったのだ。

日産ヨーロッパデザイン(NDE)の副社長を務めるマシュー・ウィーバー氏。AUTOCARアワード2023「デザインヒーロー」の受賞者でもある。キャシュカイやジュークなどを手掛けてきた。

しかし、その後再び、職人がつくるクレイモデルが脚光を浴びるようになった。

NDEの副社長、マシュー・ウィーバー(AUTOCARアワード2023「デザインヒーロー」の受賞者)をはじめとする今日のカーデザインのリーダーたちは、クレイモデルの制作はデザインに「命を吹き込む」と語っている。

体験! クレイモデル制作

私は制作中のモデルの作業を行なうことを許された。

まず目的の部位にクレイを塗り、表面を整える。次にダイノック(Dynoc)という魔法のようなフィルムをフェンダーに貼る。

すると、塗装されたように見える外装が出来上がる。この作業は結果がわかる彫刻のようだと感じた。

クルマの創造において、優秀なクレイモデラーの仕事は非常に重要であると証明されており、デザインスタジオは最高の人材を獲得するために争う。まるでサッカーチームがスター選手の獲得を争うように。

クレイモデラーは世界中を旅する。目的地に到着したら、一定期間の任務を遂行し、新型車プロジェクトに活力をもたらす。さて、私はどこへ履歴書を送ればよいだろうか?

記事に関わった人々

  • スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。

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