クルマ漬けの毎日から

2024.01.18

2台のEVがクロプリー編集長の元に届きました。1台はアウディSQ8スポーツバックeトロン、もう1台はジープ・アベンジャー。これから半年間、SQ8には日常的に乗ることになります。

2台のEV、アウディSQ8とジープ・アベンジャーに試乗中です【クロプリー編集長コラム】

もくじ

EVとの「初」日常生活
EV生活に大切なこと 2点
翌日:ジープ・アベンジャーも やって来た!
ジープの欧州復活 アベンジャーが牽引

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

EVとの「初」日常生活

新しい年が始まった。年末にアウディSQ8スポーツバックeトロンが届いたことで、私の2024年は素晴らしいスタートとなっている。

初めてEVを日常的に運転するドライバーにとって、SQ8スポーツバックeトロンは極めて豪華なEV。これまでに多くのEVを運転してきたが、ただ1台のEVを頼りに日常生活を送ることを、まだ一度も経験していなかったと気がついた。これには自分でも驚いている。

タイトなスケジュールのなかで、あちこちクルマで出かけることが多いのが私の常であるが、これから半年のあいだに、必要なバッテリー残量の判断を誤ったり、公共のEVチャージャーで充電できずに身動きの取れない事態に陥ったりすることが、何度起きるのだろうか? 波乱万丈の半年を過ごすことになりそうだ。

EV生活に大切なこと 2点

クリスマス直前にクルマを運転する機会が多かったので、年初にはSQ8ですでに約1930km走行していた。他の大型アウディと同様に、リラックスして運転できてあっという間に目的地に到着できるクルマというのが、SQ8の第1印象。静粛性は極めて高く、乗り心地もほとんどの路面状況で快適だ。

ところで、EVで日常生活を送るには、次の2点が思っていた以上に重要だ。1つは外気温の影響を考慮すること。

凍りつくような寒さの屋外にSQ8を置いておくと、航続可能距離は約362km。だが、もし外気温が15度ならば、航続可能距離は約418kmほどになる。公表では航続距離(WLTP)は約444kmとされているが、いまのところこの数字は達成されていない。

もう1つ大切なのは、手元のクレジットカードをいつでも使用可能な状態にしておくこと。

というのも、タッチ決済の使用回数が多すぎると、暗証番号(PINコード)を入力するように求められることがあるからだ。だが、イギリスの多くの充電器にはキーパッドがない。クレジットカードを使って充電できるようにするためには、いったん充電をあきらめてキーパッドがある店へ行き、何かちょっとしたものを買って暗証番号を入力しなければならない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

関連テーマ

 
 

おすすめ記事

 

アウディの人気画像