Juju(野田樹潤)ブログ

2025.06.06

前回のもてぎラウンドでは、ブレーキのトラブルに苦しんだJuju選手。むかえたスーパーフォーミュラ第5戦は、天気もマシンも想定外でした。

【Juju(野田樹潤)ブログ】第117話:一難去ってまた一難。霧に包まれたオートポリスの週末

もくじ

ブレーキの問題を克服し九州へ

燃圧の次はタイヤの内圧?

気持ちを切り替え、次のテストへ

ブレーキの問題を克服し九州へ

みなさんこんにちは、Juju(野田樹潤)です。

九州、オートポリス・サーキットでのスーパーフォーミュラ第5戦が終わりました。

前回のもてぎのレースは、ブレーキ関係のトラブルで思うように走ることができませんでした。HAZAMA ANDO Triple Tree Racingでは、レース後に工場でブレーキ周りを全てバラして「考えられるところは全てチェック済み、おそらくこれで大丈夫」という状態に仕上げてくれました。

でも、直したマシンを事前に走らせてチェックできないところが、現在のスーパーフォーミュラの厳しいところです。

17日の土曜日は、後ろの山も見えないくらい霧で真っ白でした。

しかも今回、5月17日に予選、18日決勝というプログラムで開催予定でしたが、17日の走行がキャンセルとなってしまいました。阿蘇の外輪山の山麓にあるオートポリス・サーキットを、濃い霧が包んでしまっていたのです。

そこでレースは18日の1デイに変更。日曜日の午前中に予選、午後に決勝という、ぶっつけ本番スケジュールに変更されてしまったのでした。マシンのチェックはもちろん、セッティングもいろいろと試したかったのにー。

想定外にもいつも全力でサポートしてくれるチームには、いつも感謝しています。

まだ若干霧が残る状態で行われた予選は、いつもの2段階のノックアウト式ではなく、全車一斉の一発勝負でした。

走り出しすぐ、ブレーキが完全に良くなっていることはわかりました。ところが、今度は燃圧がおかしいようで、コーナーでパワーがかからない。そこで緊急ピットインすることにしました。

SF参戦2年目ですが、まだまだデータも経験も足りません。

一難去って、また一難。でもチームのメンバーに事情を説明して対処してもらうしかありません。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
 
 

おすすめ記事